2024年1月13日 気ままに星空観望仲間の初観望会でホームの旭高原元気村へ遠征!
あらかじめこの日の獲物をピックアップして位置などをステラナビゲーターで出力していきます。
日没すぐにはくちょう座のサドル近くの12Pポン・ブルックス彗星がNGC6888クレセントネビュラに接近中らしいのでそれを確認する。144P串田彗星が13等。小惑星ベスタがM1かに星雲の近く。62P紫金山彗星、その近くに1月4日に板垣氏による新発見の超新星を確認するのが今回のミッションとしました。
機材はNinja320とR200SSの2本でいきます。アイピースも全部持っていくと重いのでナグラータイプ4-22㎜とエクスプローラーサイエンティフィック9㎜の2本とUHCとOⅢフィルターを持っていきます。
台車で1往復運んだところで虹が出ているな~と思っていたら雨が降ってきました。
GPV天気予報は見ても夕方までちょいちょい弱い雨がふり、19時頃からは快晴になるといっています!
30分程でやみ、もう1往復運びます。
準備完了!2024年1発目の出撃です!!
東の方が黒い雲だな~と思いながら国道153を走り、山道に入ると案の定吹雪になってきました。やばいやばいこのまま降り続くとあっという間に道路が白くなりそう。駐車場に到着するとNさんが到着していていました。気温はすでに氷点下1度でまだ雪が降っている。
しばらくすると雪はやんで急速に晴れてきました。元気村きらめき館の上に細い月が出ていました。
事務所へあいさつに行き、駐車場で星見をすることの許可をいただきました。この時はまだ風がかなり強く、道路が凍ってきていました。
さて、はくちょう座が見えているうちに12Pを確認しないと~とNinja320とEM100+R200SSを準備します。準備ができたところでまた雪が降ってきました。仕方がない、屋根のある所でカップ麺とおにぎりの夕食です。この時は私と御大W氏と御大K氏とH先生とNさんと私の5人でした。その後66㎝ドブの
Hさん、三重県からIさん親子がいらっしゃって本日のメンバー8名です。
再び雪がやんだ時には残念ながらすでにはくちょう座は見えなくなっていました。
次の目標M1かに星雲近くの小惑星ベスタ、Ninja320でかに星雲を導入してみるもどれがベスタか全くわかりません。写真を撮って星図と照らし合わせて判明。
よし、次! 144P串田彗星をプレアデスから目測を付けて導入してみるが全く見つからない。
R200SSも同じあたりへ向けてシャッターをきってみると、いたいた!かなり淡い。やはり13等級は写真には写るが見えないか~。こんな姿でした144P串田彗星。
馬頭星雲を見ようと思ったがHβを忘れたので見送り、クレオパトラの瞳・バラ星雲・ハッブル変更星雲・M78星雲・クリムゾンスターなどを眺めている間M42オリオン大星雲を撮っていました。その目的はこれ!静止衛星の大行進の動画です。右から左へ何機も通過していくのがおもしろい。
オリオンが南中したころ、カノープスが見ごろのはずです。
先日1泊忘年会をやったつつじ屋敷の前へ見に行きました。ちょうどつつじ屋敷の縁側から見るのと同じような見え方です。
低空まで透明度が高かったので、シリウスに次ぐ全天2番目の明るさを誇るカノープスが明るく見えていました。画面中央一番下の赤い鉄塔の右側に明るく映っているのが南極老人星カノープスです。
さて、ちょっと疲れてきたので、誰が言うともなくお茶会です。こんな寒いときは熱いカフェオレと甘いお菓子がおいしい。 保温カップでも冷めるのがはやくて、そのままにしておくと中で凍ってしまいます。
防寒ブーツを履いていても足先が冷たくなるので靴下にカイロを貼り付け、電熱ベストにバッテリーを繋いで電源ON! ふわぁ~ホカホカで暖かい!!
しし座が昇ってきたところで、以前から狙ってみたかったLeo1を探してみます。Nさん曰く「南伊勢の最高の空で40㎝で見えました」とのことで無謀に32㎝で探してみる。バックが明るいし盛大にレグルスのゴーストが出るし、レグルスを視野の外に出しても全くわかりません。
これも写真判定ですね。
明るいレグルスの真上にゴーストのようにボーっとあるのが、矮小銀河Leo1です。こりゃあここでは無理だわ~開田高原の暗い空で66㎝で見せてもらおう、それがいい!
しし座のお尻のデネボラが見えてきたところで62P紫金山(ツーチンシャン)彗星を探してみます。
これは中心がわからないほど淡く広がっていていますがモヤっと見えました。
時間が経って高度が上がってくるとコマがわかり9等級の彗星らしく見えてきました。
そして今回最後の獲物のNGC4266に1月4日に板垣氏が発見した超新星(スーパーノヴァ)SV2024gyを確認します。この超新星は先の62P彗星のすぐ近くのはずなのになかなか導入に手こずりましたが、ナグラー22㎜でかろうじてわかり、SE9㎜で細長いエッジオン銀河の端の方にポツンと見えていました。これも写真に撮っておかなければ~とその方向へ向けてみるがなかなか入ってこない。仕方なくほとんど使ったことがない自動導入を使ってみてもちゃんと動かず大ピンチ。しかしこのあたりどこへ向けても銀河が写ってきてこれはこれでおもしろい! 念入りにファインダーを覗いていくと星図にある星の並びが出てきて、おそらくこのあたり!とシャッターを切って見ると~いました!!
この写真の中にも10個以上の銀河が写っていますが、32㎝ではNGC4216以外は見えていませんでした。そしてNGC4216の端の方に結構明るく写っているのが超新星SV2024gyです。
12Pは捉えることができませんでしたが、収穫は十分 大満足で楽しかった!
撤収した時には氷点下6度まで下がっていました。
そしていつも三重県からIさんが野菜をたくさん持ってきてくださり、今回は袋一杯のブロッコリーをいただきました。ほんといつもいつもありがとうございます!!おいしくいただいてま~す。
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