太陽・ISS・木星・火星

国際宇宙ステーション
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太陽

12月7日、仲間からグループlineで「大きなプロミネンスが出ている!」と連絡があり、気になっていました。
12月8日、Twitterで確認すると大きなプロミネンスがまだ健在で成長しているようです。夕方に自宅にいなくてはいけない用事があったので、少し早めに帰宅して西に傾いた太陽へ太陽望遠鏡を向けます。
次々に雲が通過しじっくり見ている余裕がない中、高くまで吹き上げているプロミネンスが薄いながらも見えている「この大きさのものは久しぶり~」とワクワクしながらカメラをセット。
なかなか雲から出てこないし、どんどん西の空で高度が下がっていく~雲間が広くはないが太陽面とプロミネンスの2種を1000フレームほど撮れました。

右下のひょろひょろっとしたのが目的のプロミネンスで、太陽の直径の1/3にもなりそうな高さです。ということは地球30個分にも相当するような大きさです。
モノクロで撮りましたが、迫力に欠けるのでカラー化してみます。

いかがでしょう? なんだか熱そうな気がしませんか?

ISS

太陽が沈んで間もなくの17時20分過ぎに若田宇宙飛行士の乗るISS国際宇宙ステーション北西の空から見え始め、天頂付近を通過予定です。
実はこのISSの通過は木星面を通過する予報が出ていました。

岐阜県中津川から静岡県藤枝を通る幅が100mくらいのライン上へ行けば木星にISSが重なるはずです。望遠鏡を展開して観測できそうな場所は探しましたが、時間に余裕がなく今回は諦めました。
なので、自宅でISSだけを狂拡大で狙ってみます。

今回はいつものミューロン180+2倍バロー・ZWO ASI174MMから変更して、FC-125+2.2倍コンパクトエクステンダーメタル・ZWO ASI290MCの組み合わせを試してみます。
木星でピントを合わせておきます。

ピント合わせついでに3000フレームほど撮ってスタックしてみました。


シーイングが悪いので多少なりとも屈折の方が良いのではないかと思っての変更です。
290MCの小さなセンサーではかなり歩留まりが悪そうですが、どうなるのか試してみます。
また、ミューロンだとちょうど目の高さにファインダーがきて楽な姿勢で追跡ができますが、長い屈折鏡筒は中腰でかなり苦しくなりそうです。
45度くらいになったところで録画を開始し追跡し、天頂を過ぎて45度くらいになったところまでで約17万フレーム撮れていました。そこから写っているフレームを探し出すとかなり飛び飛びで約1000フレーム。しかも一部欠けたものがほとんどで動画にもできないほどの枚数しかありません。
そんな中から選びだしたのはこの2枚だけでした。

いつもはモノクロなのでやっぱりカラーがいいなぁ~と思った次第です。

木星

ISSが通過して惑星用のC11をファンを全開で順応させます。この時の鏡筒内温度は16.5度、外気は10度と2時間程度はかかりそうです。

20時頃に覗いてみると大赤斑があってすぐ右に衛星がいて、間もなく木星面から出る。

ほどなくして衛星が木星面から出たと同時に、木星面の反対側に衛星の影が見えてきました。

この時の衛星の配置をステラナビゲータで確認してみるとエウロパでした。

イオとガニメデも近くにいるので画角を広げたほうがおもしろそうです。

衛星の大きさや色の違いがわかってなかなか美しい眺めになりました。
シーイングが良くないので木星本体を拡大しても細部が見えずおもしろくないので、この方が見栄えがしますね。

火星

木星から待つこと2時間、やっと火星が天頂付近に見えてきました。
まずは250倍眼視で!北極付近の雲が白く極冠のように見え、太陽湖あたりの雲も「アリンの爪」わかる。が、残念ながら高解像の写真にはなりませんでした。

この位置ならフォボスとダイモスも捉えることができそう。

なんだか虹色になってしまいましたが、火星に近い方が「フォボス」、左上の離れた位置にある方が「ダイモス」です。

さて、今晩はどんなシーイングなんだろう!

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