皆既月食と天王星食(後編)

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天王星の月による掩蔽(えんぺい)を動画で撮る

満月から少し欠け始めた月が煌々と光っている中ではなかなか望遠鏡のファインダーで見ても天王星が見つかりません。だいたい月2つ分離れたあたりと思って探してはみるものの月が明るすぎます。
3/4くらい欠けた頃にはあたりはかなり暗くなり、懐中電灯をつけないと足元が見えないほど暗い。5㎝のフィールドスコープを覗くと天王星がちゃんと見える!それがけではなく月の周りにたくさんの暗い星が見える!!ここまで来た甲斐がありました。

皆既が始まってもまだ天王星と月がこれほど離れています。
それが時間の共にどんどん近付いてきます。

このころになると「何倍くらいで見るのがいいんだ?」「高けりゃ高いほど良いっしょ」「250倍くらいか?」「そだね~」「おお~近いよ!」「予報の2分前から時報を鳴らします!」と大騒ぎ。
名古屋での潜入時間は20時34分32秒、出現が21時21分47秒の予報です。

実際には月が動いて天王星に接近していくのですが、わかり辛いので月の位置を固定して月に接近していく天王星を2分間隔で撮ったものです。
一番接近したところで2分前の位置です。ここから先は動画で撮ってあります。

面積のない恒星は一瞬でパッと消えますが、天王星は面積があるので第一接触(月の端に接触する)から第二接触(完全に見えなくなる)まで約12秒ほどかかります。見ていても天王星がいつ月に接触したのかはわかりませんでしたが、徐々に消えていく感じは十分にわかりました。
2分前からだと長すぎますので一番良いところだけにした動画がこちらです。

天王星が徐々に消えていきます

その約50分後月の後ろを通過した天王星が出てきます(実際には月が動いています)
この時はすでに皆既は終わって月の光が戻ってきていて、右下が光っているのがわかります。

天王星が徐々に出てきています。
こちらは1分間隔で写真にしてみました。

本当はもう少し先まで撮るつもりでしたが、ここでPCがバッテリー切れ~! 電源につないでいましたが低温もあってか意外に早くなくなってしまいました。しかし記録として残せたのでOKです。

地球の影の大きさを写し出す

太陽-地球-月が一直線にり地球の影に月がすっぽり全部入ると皆既月食になります。この時に月に人がいて空を見上げれば皆既日食になっています。地球が太陽よりはるかに大きく見えるので外部コロナがわずかに見えるくらいかもしれません。それよりも地球の大気がぐるっと1周赤く光って見えていることでしょう。そしてその地球を望遠鏡で見ると地球の夜の部分が見えているので町あかりなどが見えるのかもしれません。
そんな地球の影がどれほど大きいのかを見てみたいと毎回月食の時には思います。
恒星時で追尾した赤道儀であれば月が地球の影の中を動いていく様子がわかります。それを月食の始まりから終わりまで撮影して比較明合成すれば地球の影が現れてくるはずです。始まりから終わりまで約4時間で月の動く範囲が画角に納まるようBORG71FLにAPS-CのEOS-KISS-X5を直焦点で1分間隔で撮ります。さあどうなるか!その写真を動画にしたものがこちらです。

何となくそこに大きな黒い影があって、そこに月が突っ込んでいって、全部入ると赤くなって、左から抜け出してくるという感じがします。しかし残念ながらしっかり固定できていなくて途中で動いてしまい大失敗でした。実はこれはまだ成功した試しがありません。これらの写真をもとに作ればそれらしくできますが、そんなことまでして作った写真は「真」を「写す」ものではないのでやめておきます。
次回の皆既月食2025年9月8日こそは~地球の影をしっかり記録します。

そういえば今回は17時くらいから22時くらいまでずっと月を眺めていたわけですが、その間に3回も飛行機が月面通過しました。望遠鏡もカメラもすべて月に向けているわけですが、タイマーリモコンで自動撮影していたりでチャンスをものにできませんでした。なんだかちょっと残念な気がしました。


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