木星と太陽面 8月1日

太陽
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7月31日土曜日この日は晴れてほしいと思っていました。というのも木星の大赤斑が正面に見え、そこへ衛星イオが木星面に影を落としながら通過していきます。これは見ていて楽しいはずです。
ステラナビゲーターで見ると7月31日11時50分の木星の様子です。

残念ながら8時頃には雨が降って雷がピカピカしていました。もうこれは完全に無理とあきらめて映画を見ていました。日付が変わるころに寝ようとしてふと外を見ると雲はあるが木星が輝いています。「これはいけない!」と大急ぎで望遠鏡を準備し、順応させるためファンを回して鏡筒内外の温度差を見ると3度以上もありました。いつ曇ってくるかわからないので待っているわけにいかず、さっそく見てみます。もうすでに衛星イオは木星面に重なっており、明るく光って見え、その横には真っ黒な影が見えていました。大赤斑も真ん中を過ぎたあたりで良く見えます! しばらく眺めてから撮影を開始しました。
まずはカラーで。真っ黒な影の左側の肌色の点がイオです。

続いてカメラをモノクロに替えて赤外線で撮ってみます。イオは白くよくわかります。

続いていつも通りメタンバンドでも撮ってみます。こちらはメタンが少ない大赤斑とメタンを含まないイオは白く光って写ります。

紫外線ではこのようにボケた感じに写ります。

最後にモノクロの可視光で撮った写真です。これはカラーをモノクロにしたのと同じかと思います。

木星面に衛星が重なった直後や、木星面から出る直前は木星より衛星の方が明るく見えてそこにあることがわかりますが、中央あたりでは全く分からなくなってしまいます。そんな時に赤外線やメタンバンドフィルターで撮ってみるとよくわかります。ただ眼視には全く使えません。
木星も1時間ほど見えていただけですっかり曇ってしまい、ゆっくり寝ました。

翌朝、目が覚めると雲が多いながらも太陽が見えていました。炎天下は暑くていやだなぁ~と思いながらも太陽望遠鏡を準備して太陽面を観察します。大きなプロミネンスもなさそうですが、一応記録として写真を撮っておきます。

左下のやや賑やかなあたりを拡大すると~小さなプロミネンスとダークフィラメントがある程度です。それよりなにより汗がしたたり落ち一刻も早く撤収したいばかりです。

そんな炎天下でPCの画面が見えないのでカメラマンが被る冠布を被って、汗が目に入るくらい流れる中画面を見ていると、「何か通った!!」
わかりますか?雲が流れていますが、右下あたりから真上に黒い影が通ります!

わかりますか?雲が流れていますが、右下あたりから真上に黒い影が通ります!
比較暗合成した写真がこちらです。

通過したものが近いためにピントが合っていません。おそらくセミくらいの虫が通過したと思われます。
ISSの太陽面通過などを追いかけていると、こんな虫が通過しただけでも暑さを忘れてワクワクしてしまいます。
8月6日はお昼前に自宅あたりで、新たな太陽電池パネルが追加され、ロシアの実験棟「Nauka」がドッキングしたISSの好条件の太陽面通過があります。ぜひ晴れてほしいものですね~!

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