9月12日の木星と土星

土星
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昨日は夕方から西風が涼しく、天気が良くなりました。
AZ-GTiのヌンチャクを試してみて調子よく動き、200倍程度で木星と土星を見ていました。
比較的気流も良さそうなのでC-11を準備して木星に向けました。

木星

暗くなるころにはもう真南にある木星です。 もう少しでシーズンが終わってしまいますので今のうちにたくさん見ておきます。 木星はそのときそのときで表情が違うし、衛星の位置も違います。
運がよければ大赤斑と呼ばれる地球がすっぽり入ってしまうほど大きな赤い渦巻きが見えます。そして4つのガリレオ衛星が木星面を通過してその影が木星面に見えることもあります。
今日は特にそんな現象は見られませんでしたが、左側に衛星イオが見え、だんだんと木星に近づいていくところでした。あと1時間くらいで木星面に乗るかと思います。

望遠鏡を通してみるとこんな色合いで表面の模様が見えます。
木星は地面のないガスの塊で、10時間で自転しています。大きさも直径が地球の11倍もあり、猛烈なスピードで回転していますので、まん丸ではなく遠心力でややつぶれています。
その木星を赤外線フィルターで見てみるとこんな感じです。 上の可視光とは少し違った見え方です。

それを今度はメタンバンドといわれるフィルターを通して見てみます。 メタンの濃い部分が黒く見え、まったく様子の違う木星になります。 大赤斑がないのが残念ですが出ていれば白く光って見えます。 衛星イオはメタンのがないので白く光っています。

土星

木星のすぐ左側にいる黄色っぽい星が土星です。
望遠鏡で見るとこんな立派な輪が見えます。輪にある黒い筋はカッシーニの間隙といって、その外側の輪をA環、内側をB環と名前がついています。

土星も木星同様にガスの塊ですが、輪のほとんどは細かい氷でできており暑さは1km以下で非常に薄いものです。 15年ごとに土星を真横から見られるときがあり、そのときには輪は見えなくなってしまいます。 
赤外線フィルターで撮るとこんな感じです。 あまりカラーの可視光と変わりませんね。

ではメタンバンドではどうでしょう! 本体のほとんどがメタンなので非常に暗く見え、輪は氷のため光って見えます。

土星にも衛星はたくさんありますが、中でもタイタンは水星より大きくて、太陽系の衛星では唯一大気もあります。 雲があり雨が降り、湖もあるとの報告もありますが、水ではなくメタンが循環しているそうです。 そんなタイタンは写っていませんが、もっと土星本体に近いところを回っている衛星たちです。

今日も晴れれば木星・土星を見て、寝る前に火星を見て、明け方に晴れていればISSを追いかける予定です。

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