昨年メキシコ皆既日食で一緒だった同室のKさんから「おもしろそうな情報」ということでチラシを添付したメールをいただきました。

星を見に行くときによく通る道なので、ぜひとも見ておきたい!
Kさんは3月5日の第一部で申し込んだとのことでしたので、私もすぐに申し込みのメールを送ったところ、先着20名に何とか入ることができたようで、参加可能のメールが届きました。
Kさんから「迎えに行きますので一緒に行きましょう」とのことで、3月5日朝8時過ぎに迎えに来てもらい、一緒に出掛けました。 足助を過ぎて現在の伊勢神トンネルへ向かう途中に新伊勢神トンネルの名古屋側の入り口がありましたが、こちら側はまだ何もほられていませんでした。

こちらが現在通っている伊勢神トンネルです。
このトンネルは1960年(昭和35年)に完成し幅6.5m、高さ4.5mで昭和33年制定の道路構造令に準拠しており、現在では大型トラックのすれ違いが困難になっているとのことでした。
トンネルの側面を見るとかなり削られた跡があります。

集合場所の「道の駅どんぐりの里いなぶ」に到着すると係りの方が待っていて資料をいただきました。


そしてヘルメットをかぶり、マイクロバスに乗り込みます。
行くのは長野県側からトンネル内に入り、1280m入った掘削現場の先端です。

ここでマイクロバスを降り、先の方の黄色い重機のある所が掘削現場です。
天井にある太いパイプのようなものは右側がトンネル入り口から空気を送り込んでいる管で、ここに立っていると風を感じます。
もう一つのパイプは集塵機につながっていて発破で舞い上がった埃を集めるのだとか。

これがたぶんその集塵機です。
入ってきた方を振り返るとこんな感じで、外へ出る道は1200m以上も先です。ここで地震があって崩れたら一巻の終わり~。



「Rocket Boomer 195」と書かれたこの重機で岩盤に穴を明け、そこにダイナマイト(現在は違う爆薬らしい)を入れて爆破して進んでいくそうです。 1回の発破で1m進むそうです。

これはトンネルの側面から天井にかけて長さ4mもの杭がたくさん安定している岩盤まで届くように打ち込まれていているとのことでした。

この白い箱のようなものを裏側から見るとこのようになっていました。

これは発破の時の退避場所らしいです。私はもっとずっと離れた3カ所ある鉄の扉の外まで退避するのかと思っていましたが、こんな100mほどのところとは驚きました。


こんな恐ろし気な箱もありました。

この「発破母線」と書かれた線をちょん切っておけばスイッチを押しても爆発しないのかも~と良からぬことを考えてしまいます。

そしてこんな「つるはし」とか「スコップ」も壁にかけてありました~使うのかなぁ~。
また、大量の水が出て足元もぐしゃぐしゃな状態を想像していましたが、ここはほとんど水が出なくて比較的楽な工事だともおっしゃっていました。
前田建設工業株式会社のご担当者様の解説を一通り聞き、10分ほど自由に見学しマイクロバスに乗り込みます。

そして入口へと戻っていきます。

トンネルの入り口まで戻ったところでマイクロバスは一旦停車し、タイヤなどを水で洗い流して一般道路へ砂などが出て行かないように配慮されていました。
おそらくこの現場から出る残土を運ぶダンプカーなども同じはずです。

この後は集合場所の「道の駅どんぐりの里いなぶ」へ戻り、アンケートを記入し解散となりました。
約1時間ほどの興味津々のトンネル掘削現場見学を楽しむことができました。
このトンネルが開通するのは令和9年4月1日(工期令和6年6月3日~令和9年3月31日)、まだ当分は現在の伊勢神トンネルのお世話になります。
帰り道はせっかくなので心霊スポットと言われる1897年(明治30年)に開通した旧伊勢神(伊世賀美)トンネルを通って帰ることにしました。

あれ?電灯が点いてる!! なんだか全然恐ろし気なイメージではなくなってしまったなぁ。
そうか~ラリージャパンのコースになったためか~。
帰りにKさんの所属される「スカイワードあさひ星の会」が尾張旭市役所で写真展を開催中とのことで、案内していただきました。


Kさん今回もお世話になりありがとうございました。
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