金星は地球の内側をまわっているため月のように満ち欠けをし、三日月状に見えるときは地球に近くかなり大きく見える。そしてその時が金星の夜の部分を確認できるチャンスでもあります。
金星は二酸化炭素の大気を持ち金星表面の温度は460度の高温になり、赤外線が放出されています。そこを赤外線透過フィルターを使うことで夜の部分の赤外線を捕えることができれば見えてくるはずです。
IR685、IR742、IR850、IR1000の4種類の赤外線透過フィルターを用意して試してみます。
まずはIR685で金星を見てみます。

金星の光っている部分でピントを確認し、ゲインとシャッタースピードを上げていきます。
Shutter=67.91ms Gain=359 (59%) Gamma=60 1000フレームから30%をスタック

まったく見えてきません。
続いてIR724

Shutter=67.91ms Gain=386 (64%) Gamma=60 1000フレームから30%をスタック

これもダメですね~!
IR850はどうでしょう!!

同じようにピントを確認して~
Shutter=83.14ms Gain=514 (85%) Gamma=60 1000フレームから30%をスタック

ん~ダメだ!
最後にIR1000ならどうだ~ もう、かなり暗い!

Shutter=100.0ms Gain=531 (88%) Gamma=60 1000フレームから30%をスタック

これもダメか~!
4種類の赤外線透過フィルターを使ってみましたが、結果は全滅でした。
28cmではまだ口径が足りないのか、紫外線のようにガラスを通過するときに吸収されてしまうわけでもないだろうし、何が悪いのかわかりませんが出てきませんでした。
次回遠征に行くときに40㎝でもう一度チャレンジしてみようと思います。
せっかく望遠鏡は順応しているので、悔し紛れで木星へ~可視光・赤外線・メタンバンドの順で見てみましょう。 ちょうど衛星イオが木星面を通過中でした。



11.6秒角とかなり小さくなってきた火星です。


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