3惑星

太陽系
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急に春めいて暖かくなってきました。
こうなると冬の極悪非道気流を脱して緩やかな気流が期待できます。ただ花粉・黄砂・PM2.5などの影響で透明度は悪く、くしゃみ鼻水も止まらなくなります。
日没も18時そこそこで帰宅してからでも十分に間に合うようになってきた3月15日は比較的空が青く見え気流もよさそうということで惑星から始めます。

金星

どんどん高度が上がってきて日没時にはかなり目立つ1番星です。
金星は分厚い雲に覆われていて地表を見ることはできませんが、しかし月と同じように満ち欠けし、それに合わせて大きさも変化するので継続的に観測するとかなり面白いです。
今はこのくらいの欠け具合で半月より少し太い感じです。

そしてもう一つの楽しみ方は紫外線だけを透過するフィルターが必要ですが、これがあると金星表面の分厚い雲の様子が見えてきます。そしてその雲が「スーパーローテーション」と呼ばれる金星の自転とは別にかなりの高速で移動しています。金星の自転は243日ですがこの分厚い雲は4日で1周するらしいです。この変化を捉えられたら楽しそうです。

昨日その特殊フィルター「VENUS-U」を装着してセレストロンC11で撮った金星です。なんとなく濃淡は見えますが、C11だと補正板が紫外線を吸収してしまうので次回はミューロンかGOTOドブで試してみます。

木星

金星の高度が少しでも高いうちにと思っていたら木星は西の建物に隠れそうで大急ぎで。

低空でユラユラですが、これを処理をするとこんな姿です。

なんとか木星らしくはなりましたが、もうこれで今シーズンの木星はおしまいにしよう。
最後に木星を望遠鏡で覗くイメージ動画です。縞模様は見えませんが4つのガリレオ衛星は見えています。上からガニメデ、イオ、エウロパ、カリストの順になっています。

火星

まだまだ天頂近くで1等級の輝きを誇る火星です。

7.3秒角と非常に小さくなってしまいましたが、「火星くるくる」と比較するとまだ地形が確認できそうですね。

ISS

3惑星を見たところで19時を過ぎ、19時39分のISSのパスをいつものミューロン180で狙います。
赤道儀からC11を降ろしミューロン180に乗せ換え、カメラもASI174MMに交換します。
さて何でピントを合わせようか~と空を見渡して、M42オリオン座大星雲の中心トラぺジウムに決定。
その時の写真がこちら。

トラぺジウムEとFもしっかり見えてピントバッチリ!
そっと赤道儀からタカハシTG-L経緯台へ乗せ換えて楽な姿勢で追える高さに調整し準備OK。
しばらくして南西の空にISSが現れ、30度を超えたあたりで録画ボタンを押して追跡開始!
ファインダーを覗いて追跡しながら~ふと気が付きました~設定がトラぺジウムのままだ!!たぶん。
やらかしたなぁ~すでにISSは最高点に近付き、まもなく地球の影に入っていく。
でも地球の影に入ってもなおISSはわずかに5㎝ファインダーの視野の中に見えて追跡できる。これがおそらく皆既月食中の月が赤銅色に見えている状態なんでしょう。どのくらい地球の影の深く入ると見えなくなるのか、マンションの影に隠れて確認できなかったのが少し残念。
そして録画中のPCの設定はやはりそのままでたまに白い光の塊が見えるだけでした~。ああ~疲れた。

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