夕方の西の空に金星が輝くようになってきたし、水星も東方最大離角を過ぎたばかりで眺めるには絶好のチャンス。しかも他の惑星もすべて見えているので順番に眺めていきましょう。
夜半過ぎから雪が降るかも~との予報で、風が強くかなり寒いですがほぼ快晴の美しい夕暮れです。
C11では温度順応が間に合わないし、強風であおられるとアトラクス赤道儀でもさすがにブレブレでちょっと辛い!というわけで今日は軽量のミューロン180で惑星を眺めます。
まずは西の空から眺めましょう。
金星とその上に水星が肉眼でも十分に見えます。
まずは金星に望遠鏡を向けると丸い形がわかる程度でユラユラで、もろに川底の石を見ているようでどこでピントが合っているのかまるでわかりません。
高度が少しでも高いうちにと急いで水星も見てみます。
ほぼ半月状なのがわかります。
この後、どんどん気流は悪化し虹色の光点があるだけでまるで形もわからなくなってしまいました。
お次は土星です。
強烈なクリスマス寒波襲来の極悪気流の中でこれだけ見えれば御の字ですね。
そして木星は大赤斑とイオの影が見えています。
E-ZEUSを木星で同期して自動導入で海王星に向けてみます。
名古屋市内の固定撮影で約8等級の海王星を撮るのは無理かと思いましたが、透明度がかなり良いようでかろうじて写っていました。
口径18㎝に173倍ではかなり暗くなってしまいますが、青い円盤状なのがわかります。
続いて天王星を自動導入GO!「ギュ~ン」ありゃ?変な音がして赤緯軸が動いていない!
気温が低くてグリスが硬くなってしまい、モーターの脱調ですね。
導入速度は100倍ちょっとくらいですが、今まで脱調することはなかったんですがキンキンに冷えるとダメなのか~。
仕方がない!天王星ならファインダーで見えるので「おひつじ座のハマル」とプレアデスの間あたりから南へ振っていきます。ステラナビゲータで5~6等級の星の並びを確認して「天王星」を特定します。
いましたいました!これです。
海王星より一回り大きく、やや緑色ぽく見えます。
さて、最後に火星です。
下の方にヒアデス星団とギリギリにアルデバラン、右の方にプレアデス星団「すばる」が見えて中央に火星です。
こんな地形が見えていました。
これで太陽系の惑星をすべて日没から5時間で眺めながら撮りました。
これらを1枚にまとめるとアイキャッチと同じ写真ですが、見かけの大きさの差、色や特徴が良くわかりますね。
ちょうど今日が新月なので週明けからはこの惑星パレードに月も加わって一段と賑やかになります。
年末までにもう一度、今度は月も入れて今年の締めくくりにしてみたいと思います。
翌日12月24日、朝目が覚めてやけに静かだな~と思ったら初雪にして10㎝も積もっていました。
雪が降るような予報は出ていましたが、よもやこれほど積もるとは~。いつ以来のホワイトクリスマスイブだ?
コメント