開田高原へ!(後編)

県外
スポンサーリンク

北東の空へ目を向けるとM31と二重星団が肉眼で良く見えるが、M33は双眼鏡を向ければ楽に見えるが肉眼ではギリギリ見えないか~。
蹴飛ばされないように皆が観望している反対側(車の前)に置いたSpaceBoy赤道儀に200㎜で撮ってみました。

M31
二重星団 今回は参加されませんでしたが御大Kさんが名付けた「タコ星団」はつぶれて見えていないのが残念

空も十分に暗くなってきたので、今回のミッション「ステファンの五つ子を見て撮る」を発動!
五つ子の中の1つNGC7320を指定して自動導入、60倍そこそこの低倍率だと目印になるNGC7331も同視野で見える。場所を特定し9㎜100度のアイピースに替えて200倍にするとバックが暗く締まって3つほど見える、これを中心に持ってきてアイピースをはずしてZWO ASI174MMに取り替えPCの画面を見る。「ん~なにも写ってこない!」ピント位置が良くわからない。仕方がないので近くの明るい星を探してピントの確認をします。
「ややや~ピントが出ない」私のドブの接眼部にはフィルタースライダーとクリックストップが取り付けてあり、これで光路長をとってしまっていあと2㎝くらい内側に入れないとピントを合わせることができないのでしたのをすっかり忘れていました。仕方がない、カメラをQHYの174カラーに取り替えピントを合わせて再びステファンの五つ子に向けます。
「ん~どこだ?」iPhoneでSkySafariで表示して星の並びを確認すると、わずかにPCの画面で見えている。シャッタースピードを2秒に決めゲインを調整するとノイズが多いが見えてきた!
100フレームほど録画して、その場で皆さんが見ている中であーだこーだと言いながら惑星同様にオートスタカートで50%をスタックしてレジスタックスでウェーブレット!「なんじゃこりゃ~全然ダメじゃん!!」 今思えば電視の要領でどんどんスタックしていけばよいのですが、この時はファイアーキャプチャーしか使ったことがない私には思いつきませんでした。
「まあ確認できたからいいか~」ととりあえず録画だけして、とりあえずNGC7331へ向けてみたところPC画面で良く見えるので俄然面白くなってきました。「じゃあNGC891はどうだ?」「おお~画面いっぱいじゃん!!」「では球状星団はどうよ~」「M15いってみようか~」とまあ楽しい楽しい!
これらの処理は帰ってから何とかしようということで、恒例の夜食と休憩。

我々はコロナ禍前はこれが当たり前でテーブルを5台ほど並べて、20人ほどでワイワイやっていました。現地で出会った初めての人がいれば順番に自己紹介したり、近況報告したりしていました。時には曇っていてもこの「お茶会」ができればいいか~って集まったりもしていました。
そんな時はおでんや鍋になったりもします。

そんなこんなで夜半を過ぎると冬の星座が上がってきて「そういえば火星とかに星雲がちかいよなぁ」って200㎜のカメラを向けてみます。

少しトリミングしてありますが、左に明るい火星と右に佐渡島の形のかに星雲が写っていました!

「オリオンはまだ低いがバトーをみよう!」馬頭星雲も我々の中では空の良し悪しの判断基準にもなっています。星が煌めいて一番美しく見える見えるナグラー22㎜でアルニタクを導入し覗いてみると燃える木は十分見えるがさすがに馬頭星雲は見えてこない。アイピースをHβフィルターを付けたプロ―セル25㎜に取り替え、馬頭星雲あたりへ移動していく。
すっかり位置を忘れているが、うろうろしていると散光星雲が縦に見えてきた。ここだなぁ~と目を凝らすとわずかに切れ込みがある「これだこれだ」、やはり良い空だ!
これで十分に満足して撤収となりました。

暗くなってからずっと撮っていた円周魚眼は途中バッテリー切れで止まっていましたが、30秒露光を800枚撮っていました。それを20枚/秒で動画にしてみたところ重すぎてとてもここにアップできなさそう。200枚に間引きして10枚/秒で解像度を落としてGIFアニメーションにしてみました。

800枚すべてを比較明合成したのがこちらです。

光跡の途中で一度途切れているのはバッテリー切れに気が付かなくて止まっていた時間です。この氷点下になるような寒いところではソニーのバッテリーは2本で4時間が限度でした。
そしてこちらはキャノンEOS80Dに11㎜で北極星に向けていたものです。

さて、40㎝ F4.5直焦点+QHY174カラーの結果です。どれも2秒露光100~200フレーム撮ってありましたので、とりあえず動画をステライメージで1枚1枚に分解して、そのままコンポジットしてみました。
まずはNGC891エッジオン銀河です。

うひゃひゃ~どうです?この大きさ!なんだか楽しいですね~。
続いてM15球状星団ですが、眼視で見たほうがはるかに煌めいて美しいです。

西の空低いところのM57リング星雲

NGC7009土星状星雲

M31アンドロメダ大銀河

もう~何がしたいのか~ただ思いついたものを撮っているだけ~のようになってきました。
土星状やM57は完全にピンボケだし~疲れてきてますね。


さて、ここからが今回の本命、ミッション成功なるか? ジェームズ・ウエッブ望遠鏡のテスト画像にもあった「ステファンの五つ子」です。

どこにあるかわかりますか? ここで~す!!

まあ何とかかろうじてミッション成功ですね~(笑)

日付が変わって1時の気温は氷点下2度、車の屋根やガラスはパキパキに凍っていました。

望遠鏡のシュラウドも霜だらけ

帰ったら機材も天日干しだな~でも最高の空で楽しかった!!
雪が降る前にもう一度行きたいと思える素晴らしい場所でした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました