今朝のISSは72度のパス

人工衛星
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久しぶりのISS

2020年9月14日 4時過ぎに北西の空で見え始めたISSはドンドン明るくなり、天頂近くを通過し、南東の空に飛んでいきました。
今日のISSの通過データはHEAVENS AVOBEによると
見え始め 4:11:42 42度 距離609km
最高点  4:12:40 72度 距離442km
見え終わり4:16:00 10度 距離1489km とのことでした。
それがどのあたりを通るかというと、このようにHEAVENS AVOBEはこのように表示してくれます。

北西の空で地球の影から出て太陽光が当たり始めたISSはアンドロメダ座で見え始め、おうし座を通ってオリオン座の右下にあるリゲルをかすめておおいぬ座へ向かっていきます。
また、スマホアプリのSpaceStationARというものがありますが、これはARを使うことで今いる場所でどこから見えるのか、見え始めてからもどこに見えているのかを表示してくれ、たとえ曇っていても今ここにいるんだと表示してくれます。どちらもそうですがかなり先の予報もわかり、ISS以外にもHSTハッブル宇宙望遠鏡やスターリンク衛星もわかります。
これがSpacaStationARの予報一覧です。

今朝は絶好の宇宙ステーション日和でしたので、3時半に目覚ましをかけ早起きをしました。
快星でクリアな空には冬の星座が見えていました。
早速準備を整え、強拡大撮影はミューロン180を使います。赤道儀に乗せ火星でピント合わせをしたのち、追跡用のタカハシTG-Lに乗せ換え、ファインダーの十字線の照明を点灯し準備完了です。
ミューロン180はシビアなピントに対応できるようマイクロフォーカサー付のクレイフォード接眼部を取り付け、なおかつツマミを握らなくても回せるようにしてあります。これで振動なく精密なピント合わせが可能になります。

もう一台カメラを準備してISSの光跡も撮ってみます。 こちらは12mmワイドレンズでISO1600、5秒露光を連写します。

間もなく来ます!

久しぶりの好条件のパス、ワクワクします!
フッと地球の影から出たISSが見えました。
ワイドレンズのカメラは連写を開始しています。
ミューロンをISSに向け追跡を開始します。すぐにファインダーに捉え十字線にのり連写!ずれてもすぐに十字線に戻し連写!
ISSはどんどん明るくなりスピードも上がって間もなく最高点、この辺りが一番近く大きく捉えるチャンスなのでひたすら連写しますが、早いためなかなか十字線に乗りません。 それでもあきらめることなく追い続け撮り続け、だんだんスピードが遅くなってくるのがわかります。仰角が50度くらいになってくるとほとんど十字線から外すことなく追いかけることができます。 ただし、一番明るいところで露光オーバーにならない設定のため、このくらいから露光不足で形がわからなくなってきます。 30度くらいからはもはやほとんど写らなくなってしまうでしょう。

今日は663枚シャッターを切っていて、写ったのは430枚でした。その430枚を1秒当たり8枚の動画にしてみました。

このISSの光跡を見ても地球の影から出るときに徐々に明るくなっているのがわかります。これは地球に大気がある証拠で、大気がなければ突然明るいISSがポッと現れるはずです。

これからは気持ちの良い季節です、星空を眺めて楽しみましょう!

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