金星と水星を見よう

太陽系
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水星は太陽系の一番内側を回っている惑星で、地球から見て太陽から約28度以上離れることはありません。そのため肉眼では夕方または明け方の低い位置でしか見つけることがでず、見れたらラッキーな惑星です。
太陽から一番離れる時を最大離隔と言い、4月12日に太陽の東側に一番離れる東方最大離角になり、夕方の空に見つけるチャンスです。とはいってもかなり低いので西の空が見える開けた場所で双眼鏡を持って探してみてください。
これは4月9日の夕方の写真ですが、明るい金星を目印にしてずっと下の方を探してみると良いかもしれません。
かのコペルニクスも生涯一度もお目に掛かったことがないという水星をぜひ!

この時の水星は半月状に見えています。
これは4月10日、日没前の高度が40度くらいの位置にあるときに撮ったものです。

望遠鏡を使えば日中の青空の中で白く光る水星を見ることができます。
これをモノクロカメラに赤外線フィルターを入れて撮ってみます。

もうちょいで表面の様子が見えてきそうです、チャンスがあればもう一度チャレンジしてみます。

水星のついでに今一番目立つ1番星「金星」もいかがでしょうか?
金星も地球の内側を回っているため太陽から約47度以上離れることがなく、真夜中に金星は見ることができません。今の金星はまだ最大離隔前で半月より膨らんだ見え方をしています。

金星は非常に明るいので昼間でも位置が特定できれば双眼鏡で青空の中にポツンと白く輝く姿が見つけられます。赤外線フィルターで写真を撮るとわずかに雲の濃淡が見えてきます。眼視で高倍率で見ていても見えているような気がします。

そして金星専用のような「VENUS-U」という名前の紫外線フィルターを入れてみると雲の様子が見えてきます。

金星はこの分厚い雲で覆われていて、この雲が4日で金星を1周するほどの強風が吹いていて、その風が「スーパーローテーション」と呼ばれています。 実は3年前にの10分間隔で1時間ほど撮ってみましたが全く動きが見えず玉砕、再度挑戦してこれを捕らえるのが今シーズンの私のミッションです。いずれにしてもまずはもっと鮮明に雲を捉えて動きがわかるようにしないといけませんね。

4月10日の金星と水星の見かけの大きさを比較するとこんな感じです。

倍くらいの大きさの差はありますが、明るさは比べ物にならないほどの差です。
そしてちょうど今の金星の近くにはM45プレアデス星団(すばる)があり、双眼鏡で金星を導入すると同じ視野の中にこんなふうに見えると思います。

最後に火星です。年の初めには赤く明るく輝いていた火星ですが、もはやカペラやベテルギウスより暗くなってしまったように見えます。ただし望遠鏡を向けてみると小さくなってしまいましたが、まだ火星らしく見えています。

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