メシエマラソン

春と言えば「メシエマラソン」ですね！
コロナ禍前はメンバー大勢でにぎやかに行っていましたが、久しぶりに行けるところまでやってみようといつもの旭高原元気村へ。
いつも参考にするのがアストロアーツさんの「メシエ天体を制覇せよ！」
これを出力して、あとは見えたか見えなかったかのチェックシートを準備します。

久しぶりに主砲の出番です。

朝からの雨はお昼には止み、GPV天気予報によると20時には快晴になる！らしい。
しかし山道に差し掛かると濃い霧が出ています。

頂上の駐車場についても晴れる気配がない～霧雨が降っている。

観望場所に移動して待っていると御大W氏到着。
しばらく待つと霧が晴れて青空が見えてきました。

機材を準備し始めるとどんどん晴れてきて全天快晴に！暗くなるのを待って秋のメシエ天体から始めます。とりあえずは一番好きなナグラータイプ4・22㎜ 82倍で1本で走ります。とはいっても自動導入のGOTOドブですからバイクに乗ってマラソンに参加しているようなものですが～（笑）。
まずは難物のM74系外銀河、西方向は名古屋・豊田の光害が酷くやはり見えない。M77は何とか見えた！続いてM33もやはり見えない。　M31へ望遠鏡を振るも雲が湧いてきて隠れてしまった。M32・M110もアウト。まだ雲に隠れていないM52・M103・M34の散開星団を確認し、M76小亜鈴を確認したところで雲が広がって霧雨が降ってきた。ここまででわずかに5天体。
しばらくすると応援団長Tさん、そして三重県からIさん親子の登場。
iPhoneで自宅のATOMcamを確認すると雲一つない快晴だ。トイレに行きながら西の空を見ると境い目があってもうじき晴れてくる感じ。

1時間ほど待つとやっと晴れ間が出て、マラソンの再スタート。M45からM79球状星団へ。M42・M43を通ってM78。雲が少ないおおいぬ座へ向けM41、M93、M47、M46と見ていき、M46の中の惑星状星雲NGC2438も確認。M50、M48と散開星団を見てM1へ。西へかなり傾いたM1はしょぼいがちゃんと確認できました。その後はぎょしゃ座の散開星団M38、M36、M37、M35と見ていき、M35にくっついたNGC 2158も確認。
ここまでで21個のメシエ天体を一気に見て一息。フィルタースライダーなどの接眼部をはずして一眼レフを取り付け露光1～2秒で記録写真を撮っておきましょう。
細かく美しいM37です。

M44プレセぺ星団

M44プレセぺを撮ったところで、カメラからアイピースのついた接眼部に交換して、M44、M67、を確認し、かに座からしし座へ行きます。獅子のお腹あたりのM95、M96、M105、獅子の後ろ脚あたりのM65、M66、おまけにNGC 3628も確認。
ここからおとめ座に入ると自動導入の力が発揮されます。星図を見ながら手動で導入していると銀河がたくさん見えすぎて同定ができなくなってしまいます。アライメントがしっかりとれていれば視野の真ん中にあるのが目的の天体と判断できる自動導入はありがたいものです。ただ視野の中心に暗い銀河があってまわりに明るい銀河が見えると星図を引っ張り出して何が見えているのか同定しないといけません。
まずはM98、M99、からM86、M84へ行くとメシエ以外のたくさんの銀河が視野の中に見えて実に楽しいところです。M87、M89、M90、M88、M100、M85を見て、M58、M59、M60とみて乙女座宮を無事脱出。
M64久しぶりに見る黒目銀河に感動！ M53、M3の球状星団はどちらも美しい。
このころからまた雲が広がってくる～。ここまでで44個のメシエ天体を確認。
ここでカメラに替えてM3球状星団。

M81銀河

薄雲越しにM81を撮ってみて、再びアイピースに交換しM81・M82を確認。
M108とM97を見るとどちらも薄いが確認。UHCフィルターをスライドしてみるとM97がはっきり見えてくる。続いてM109、M106、を確認しM94、M63、M51は確認できたがM101は薄雲越しだと厳しい。少し待っていると中心部は確認できた。　ここまでで54個のメシエ天体を確認。
夜半を過ぎた頃に雲が濃くなってきて沈みかけのぎょしゃ座あたりしか晴れ間がないほどになってしまいました。マラソンの続行は不可能と判断し、今回はここまで、メシエ110個中54個の確認で約半分のハーフを自分の足ではなくバイクで走ったということで。後半戦はまた近いうちに～。
スタート直後の見えなかったいくつかのメシエは今後は見ることができなくなってくるので、また夏の終わりごろに確認してみます。

旭高原元気村の東西南北の空を載せて終わりにします。