今回の話題はちょっと星から離れますが、大感動だった冬の北海道を備忘録を兼ねてまとめておきます。
私の中では「死ぬまでに見なくてはいけないものリスト」があります。
そう思い始めたのは55歳を過ぎたころで、その素晴らしいものたちを見るためにまずは強近視・乱視・老眼の三重苦にわずかに白内障が出てきた目をなんとかしなければ~と思い、完全な視力を得るために角膜再建術で目をサイボーグ化をしました。
その「死ぬまでに見なければいけないものリスト」の一つに「流氷」があります。
去年の2月に流氷を見に行こうと思った矢先に新型コロナウィルス感染症(COVID‑19)の感染者が爆発的に増え緊急事態宣言が出されて諦めました。そして今年はもう大丈夫そうなので1月に「さて~網走までどうやって行ってこようか~」と考えていた時にクラブツーリズムの流氷ツアーを見つけました。2泊3日で釧路市内宿泊、中日が丸1日フリーでしかも旅行支援が使える魅力的なツアーの2月25日発が「催行決定・残席4」となっていたのですぐに申し込みました。
そのツアーの1日目はFDAのチャーター便でオホーツク海上空を低空で飛行し空から流氷を眺め、女満別空港に着陸し網走で流氷観光砕氷船「おーろら」に乗るといういきなりクライマックスです。そしてその後は釧路へ移動し夕食は炉端焼きをいただきます。自分で調べて移動しなくても良いのは楽ちんですが、初日に流氷が見られなければ残り2日はつまらないものになってしまうかも。
事前に天気予報で天気と気温を調べます。
初日の2月25日は最低気温-11度・最高気温-2度、真冬の星見の装備で大丈夫そうです。ということでダウンコートとオーバーパンツにしっかり防水スプレーをして雪にも備えます。
出発は8時55分 県営名古屋空港をピンクのFDAで出発。
名古屋空港を発って2時間後、網走上空を過ぎてオホーツク海を飛んでいました。機長の説明によると飛行高度を1000mまで下げて20分ほど飛行するとのこと。しかし朝の天気図には小さな低気圧が2つありました。案の定雲の中を飛んでいましたが、高度を下げてくると見えてきました「流氷」!
おお~スゴイ!!
初めて見た!と思ったが、実は40年前に初めてアメリカへ行ったときにどこかわからないが飛行機の窓から見た記憶が蘇ってきました。でも今回は偶然見えたのではなく、これを見るために来て、見られた絶景その1です。
そして女満別空港に着陸し、そこでクラブツーリズムのガイドのAさんと釧路バスのガイド「自称吉永小百合」さんが迎えてくれました。クラブツーリズムのガイドAさんは前日に「空港でお待ちしています」と電話をいただいていましたが、その声としゃべり方から想像通りの女性でした。
我々のツアーは25名で、1人での参加者は私を含めて8名で、同じくらいの年代の方々でした。
さあ空港から港へバスで移動し、昼食を採って「おーろら」に乗ります。
このツアー参加を決めてからツイッターで現地の「流氷初日」「接岸」を確認し、3日前にはびっしり接岸していた流氷が南風によって沖に離れていることが気になっていました。現地で海を見るとやはり流氷の接岸はなく、かなり沖に白い帯が見えている程度でした。
流氷帯が離れているため「おーろら」は航行時間を10分延長して流氷帯まで行ってくれるようです。
14時の船に乗船し、寒いせいか誰もいないデッキの一番前に陣取りました。ほぼ満席のようであとからデッキに出るのは大変そうなので寒風にさらされていようと決めての完全武装で臨みました。
しめしめ誰も出てこないと思っていると同じくらいの年代の方が出てこられました。
船が走り始めても完全武装で帽子を耳まで被り目だけが出た状態なので寒さもほとんど感じません。
本当にあそこまで行けるのだろうかと心配になりつつも、30分ほど走ってやっと流氷帯が目の前に来ました。
突入します!船が氷にぶつかる音がガンガン聞こえる動画をどうぞ!!
カモメが近くを飛んでいく。
氷を眺めていると氷の上に何か黒いものがいる!
カメラのファインダーを覗くと「オオワシ」か「オジロワシ」の姿だ!!
飛んだ!!オオワシだ!!
ん!もう1羽飛んでいる!!
この足を前に伸ばして降りる姿は猛禽類の美しさ! この流氷に乗るオオワシの姿が見たかった!!
にわかに「バードウォッチャー」のようですが、オオワシとオジロワシの区別がわからなく、この時はしっぽが白いので単純にオジロワシと思い込んでいました。
帰ってから調べてみるとこれは「オオワシ」!翼を広げると240㎝と日本最大の猛禽類で世界でもトップクラスとのこと!
実に美しい!!流氷とオオワシなんとも凄いものが見られた!!
船が港へ戻るため向きを変え、風が出てきて雪が降ってきた~と思った瞬間波しぶきが飛んできた! これはヤバいと2mほど下がったがもう一度波しぶきが上がり、もろに頭からかぶった!!これはたまらん、船内に避難するもカメラも自分も海水がしたたり落ちている。ダウンコートにしっかり防水スプレーをしたのが幸いでした。
コートから出ていたひざ下が濡れてちょっと冷たかったですが、大満足で「おーろら」を下船しました。
網走から釧路まで約3時間凍った道をバスは走っていきます。
炉端焼きの夕食を食べ、釧路プリンスホテルにチェックイン。
早く寝て、明日は少し早起きしようと思った瞬間に「ゴトゴトゴト~」と揺れたと思ったらiPhoneが警報音が鳴り始めました。
釧路は震度4でしたがホテルの10階はかなり揺れました。この画面の中央の高い建物の右側の建物がたぶん私が止まっていたプリンスホテルです。
外は大丈夫かと思って眺めてみたが特に被害はなさそうでした、良かった~。
2日目に続く~。
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