可視光太陽フィルターの比較(小口径)

天体望遠鏡
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前回のブログで10㎝以上の口径で使う太陽フィルターを比較してみました。
残念な結果ではありましたが、その旨をSV-BONYさんにお伝えしたところ、一個人の意見にも関わらず真摯に受け止めてくださり、感謝の言葉までいただきました。
これが50年以上の歴史がある日本のメーカーさんとの違いなのかなぁ~と感じました。
今までになかった新しい機材たちの台頭を見れば、ちょっとしたヒントもすべて吸収し、世界で売れるものを作り出そうと一生懸命になっているように思えます。
きっと近い将来、太陽フィルターのようなものでも私の想像を超える素晴らしいものを出してきてくれると期待します。

さて、私が小口径で使っている太陽フィルターはどれもThousand Oaks社製のものです。
1つはガラスに金属メッキをしたもの(左下)、もう1つはフイルムを購入して自作したもの(左上)です。 右の大きいものは前回使った笠井トレーディングさんの太陽フィルターでフィルター部分はバーダープラネタリウムのアストロソーラーです。

まずは金属メッキ太陽フィルターの像を見てみます。 使い望遠鏡は素晴らしくキレの良い像を見せてくれるBORG71FLを使いSkyWatcherのソーラークエスト経緯台に載せます。

このThousand Oaks社製の金属メッキフィルターは2009年の上海に日食の前に購入し、それ以降の国内外の私が見てきた日食はすべてこのフィルターをメインとして使ってきました。
今さらですが、この結果が悪かったらどうしようか~という思いです。

ZWO ASI174MMを使い太陽全体を捉えます。
まずは長年使っているThousand Oaks社製の金属メッキフィルター

続いてThousand Oaks社製のフイルムを使って自作した太陽フィルターです。

そして見え方の基準となる笠井トレーディングさんの太陽フィルターです。
小口径のBORG71FLには無理をして取り付けました。

太陽全体像ではほとんど差は見られません。

2.2倍のBORGコンパクトエクステンダーメタルを入れて黒点を拡大します。
これをカラーのZWO ASI290MCで撮ります。
まずはThousand Oaks社製の金属メッキフィルター

続いて、Thousand Oaks社製のフイルムを使って自作した太陽フィルター

基準となる笠井トレーディングさんの太陽フィルター

わずかですが、これが暗半部の切れが良い気がします。

そして、最近SNSで太陽を見ると目がチカチカするとか、目の奥がなんか変とかいう書き込みを見ました。 もしかすると紫外線か赤外線が漏れて影響しているのかも?と思い、UV/IRcutフィルターを外して撮影してみました。赤外線が漏れていれば赤く、紫外線が漏れれば紫に写るのかも?試してみます。

Thousand Oaks社製の金属メッキフィルター

え? ええ?!

続いてThousand Oaks社製のフイルムを使って自作した太陽フィルター

ええ? ええええ~! 大丈夫か?

基準となる笠井トレーディングさんの太陽フィルター

こちらは紫ではないが青が濃い!

オレンジ色に見えていた太陽面が、UV/IRcutフィルターを外しただけで紫色になるのはどうなんでしょう。 
安全基準をクリアされて販売されているものですよね? 大丈夫ですよね?と念押ししたくなりました。
とはいえ私は太陽を見るときは念のためUV/IRcutフィルターは入れています。(たまに忘れますが)
子供のころに使っていたアイピースの先に取り付ける太陽用のサングラスも超危険でしたね~。
よくあんなもので太陽を見ていたと思います。
太陽を見るときはUV/IRcutフィルターを使われた方が良いかもしれませんね。

最後に3倍バローで黒点をもう少し拡大し、カメラをZWO ASI290MMにして比較してみます。

Thousand Oaks社製の金属メッキフィルター

Thousand Oaks社製のフイルムを使って自作した太陽フィルターを使ったものは撮影を失敗しました。

基準となる笠井トレーディングさんの太陽フィルター

この2つを比較した限りではほとんど差がないように見えます。
Thousand Oaks社製の金属メッキフィルターはもうすでに製造を中止し、手に入れることはできませんが、今まで使ってきて結果が悪いものでなくて良かったです。

最後にThousand Oaks社製の金属メッキフィルターを使って撮影した、2024年の皆既日食の写真を載せておきます。(ダイヤモンドリングからダイヤモンドリングまでの皆既中は太陽フィルターは使っていません)



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