スリービーチ「チビテレ」を試す!

天体望遠鏡
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子供のころに天文雑誌で良く眺めていたスリービーチ通称「3B」の「チビテレ」を昨年12月に新品同様のものを手に入れていました。
その時には月と木星でBORG45EDⅡと比較していました。

梅雨時の3連休で天気が悪くて退屈なので再びこの23㎝四方で厚さ9㎝程の黒い箱を引っ張り出してきました。おそらく半年ぶりの出番です。

当時の雑誌の広告によると、口径40㎜ 焦点距離220㎜のF5.5、アクロマートです。それにアイピースがMH12.5㎜とSR4㎜が付属しています。できれば20㎜くらいが付いていて欲しいところです。
さて、これを組み上げるとこんな感じです。

粗動だけではピントがちょっと辛いのでBORGの回転ヘリコイドを取り付けて、アメリカンサイズをツァイスサイズに変換するアダプターを入れて付属のアイピースを使えるようにしました。
目印の付いた筒状のファインダーで鉄塔の先端部を導入してみます。

6種のアイピースで比べる

きょう見比べをしてみるアイピースはこちらです。

付属の2本のほかにPENTAXのXP14㎜、O-6㎜、KOWAのKONIG16.3㎜、タカハシOr9㎜です。
さてまずは付属の3B MH12.5㎜からです。

普通に良く見えるレベルです。特に色収差が気にならないのは立派かも! 写真はiPhone手持ちコリメートです。
この後の写真もすべてiPhone手持ちコリメートでiPhoneのズームはすべて2倍で固定しています。

続いて付属の3B SR4㎜

さすがに4㎜はピントが辛い感じです。とはいえ口径の約1.4倍に当たる55倍なんですが~。この対物レンズが持つ力の限界を超えている感じがいます。
2倍バローレンズが付属していますがとても使う気にはなれません。おそらく100倍超の倍率をカタログに書きたいだけで付属させたようなものです。

そこで社外品アイピースを試してみましょう。
まずはPENTAXのXP 14㎜です。

明らかにコントラスト良くスッキリ見えます。先の12.5㎜より拡大率が大きく見えるのはなぜだろう?

続いてPENTAX O-6

このアイピースはもらったものですが、粒々のカビが無数にあるようで空の部分がムラムラに見え、iPhoneのピント位置がずれると粒々が見えてきます。分解掃除が必要なアイピースです。

次にKOWAのKONIG16.3㎜、実はこのアイピースもスコーピオさんでジャンクボックスから300円とかで拾い出してきたものなんですが、いつ・どのように出てきたものなのか調べてもよくわかりませんでした。しかしスッキリと見え味は大変良い気がします。焦点距離の長い望遠鏡で試してみたいものです。

最後にタカハシのOr 9㎜です。

この望遠鏡には一番マッチしている気がします。気持ちの良い見え味です。

一眼で撮影する

この3Bのチビテレにはカメラアダプターが付属しています。

直焦点でも中にアイピースを入れて拡大撮影もできるものです。
はるか昔、フイルムの一眼レフで惑星の拡大写真はこんなアダプターで撮影していました。そして自分で増感現像し、プリントするときに数回をコンポジットしていた記憶が蘇ってきました。それでも木星の縞模様を2本映し出すのが精一杯でした。そんな話はまたいつか書きたいと思います。

さて、この4㎝ F5.5の鏡筒にフルサイズのデジカメを接続してみます。

一番相性の良かったタカハシのOr 9㎜を使ってみましょう。

まずはアイピースなしで220㎜ F5.5の直焦点です。

こんな感じでピントは合いました。

そしてアイピースを入れて拡大撮影です。

眼視の時と同様に延長筒が必要でもうひっくり返りそうな感じです。
ピント合わせが粗動だけで大変ですが、何とかピントが合いました。

やはり先ほどのiPhone手持ちコリメートの時と同様にスッキリ気持ちの良い感じです。
きょうのところはこのくらいでBORG45EDⅡとの比較はやめておいて、機会があれば次は「TANZUTSU」を試してみましょう。


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