マギヌスの魔女

以前にほんのり光房さん、悠々遊きまぐれ写真館さんのブログで「マギヌスクレーターに潜む魔女」を教えていただきました。
これは「Ray現象」と言われるクレーターの周りの丘の部分の切れ間から太陽の光がクレータ内部に差し込むときに見られます。
これはおもしろいとほんのり光房みゃおさんの予報日時を手帳に書き込み楽しみにしていました。
その「マギヌスRay]が8月24日21:42:37でした。
あいにく朝から激しい雨が降り半ばあきらめていましたが夕方から雲が切れはじめ月が見えてきました。これはいけるかも！とC11を準備してファン全開で順応させます。
20時頃には20度弱とかなり西に傾いた月は気流の影響をモロに受けて川底を見ているかのように揺らめきます。
細かいものを検出するわけではないので惑星と同じ拡大率2倍バロー+ZWO ASI290MMで記録します。
予報の1時間半前の20:14のマギヌスクレーターです。

わずかに差し込んだ光がクレーター内部の高い部分に当たっているのがわかります。
この後大きな厚い雲に隠されて当分出てきそうにありません。
1時間後バルコニーに出てみると、晴れ間は広がっているものの低空の月のあたりは細い雲が常に流れています。それらの細い雲は月を通り過ぎた真西あたりで消えていく傾向ががあるのが腹立たしい。
予報の時刻には月の仰角は5度とかなり厳しいですが、細い雲さえなくなればなんとかなると粘った予報時刻を過ぎた21:50わずかな隙間から顔を出しました。急いでアイピースを覗くと見事に光が差し込んでいる！！「おお～凄い」と思った瞬間雲に隠れてしまいました。
その後カメラに切り替えて待っていましたが、月の上半分は見えているもののマギヌスクレーターは出てきませんでした。
これは今年の4月28日にたまたま偶然撮ったマギヌスクレーターです。この時は「Ray現象」とは知らず影がおもしろいと思って撮っており、あとから教えていただきました。

これがどのように魔女に見えるのかは月世界への招待さんの解説を見ていただくとわかりやすいです。
ほんのり光房のみゃおさんによると「マギヌスRay」は今年あと2回チャンスがあるそうです。
2023-10-22 19:06:43
2023-12-20 20:07:07 どちらも忘れないようきっちりカレンダーにも書き込んでおきましょう。
他のクレーターでもRay現象は見られると思いますが、2023-11-21 18:00:54にプラトーでも見られるそうです。どんなふうに見えるのか楽しみです。

また、これも4月28日の写真ですが中央のアルプス山脈やその下のピトン山の影を見ると山の高低差がわかりやすくておもしろいですね。たとえばピトン山の影の先端に立てばきっと「ダイヤモンドピトン山」が見えるんだろうな～とかね。

身近な天体の月ですが、こんな見方をするといろいろ楽しめそうですね。

気流はかなり悪いのですが、せっかく望遠鏡を出したことだし、順応もできていることだし、土星を見てみます。
「おや？それほど悪くはないぞ～」しばらく眺めてカメラをカラーに替えて撮っておきます。

この後、ベタ曇りになり、夜中は土砂降りでした～。

ほんのり光房さん、悠々遊きまぐれ写真館さん、月世界への招待さん、失礼ながら勝手にリンクを貼らせていただきました。もしご都合が悪いようでしたらお手数ですがお知らせください。