西村彗星 C/2023 P1

彗星
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静岡県掛川市の西村氏が8月13日に発見したばかりの新しい彗星ですが、すでに8等級とかなり明るくなっているとの報告が出ていました。今を逃すともうチャンスがないかもしれないと思い、自宅から30分ほどの定光寺へ出かけてきました。
8月25日金曜日の仕事が終わって帰宅し、夕食・入浴を済ませて23に頃にゆっくり出かけます。我々気ままに星空観望仲間の御大Wさんが21時頃から惑星を見に行くとのことでしたので現地で合流しました。ここは名古屋の夜景スポットでもあり名古屋城から名古屋駅ビル群まで良く見えます。望遠鏡で見ると遠くに御在所ロープウェイの鉄塔の鉄塔の明かりが空に向かって点々と見えています。

こんな場所なので空の暗さは期待できませんが、それでも3等星までは良く見えており星座の形はわかりやすいです。
御大Wさんの望遠鏡で土星・木星を見せていただいて2時ころまでゆるゆるとしてふたご座が上がってくるのを待ちます。
木星を見ていると大赤斑が正面にあり、木星の背後から衛星が出てくるのが見えていました。
「あれ?あれれ~??ガリレオ衛星が5つある!!」

300倍に倍率を上げてもらうと衛星と恒星の判別がつきました。衛星は黄色っぽくやや面積があり、恒星は青っぽくキラッと輝いて見えます。写真では一番右の星が恒星でした。
ステラナビゲータで確認するとこのようになっていました。

さてそろそろ望遠鏡を準備して西村彗星に備えます。天気はほぼ快晴のままで期待はできそうです。

こういう時出ないとほとんど使うことがないR200SSです。影になっていて見えませんがBORG71FLの2本をEM-100赤道儀に載せています。他には眼視で確認用にニコン70㎜15倍の双眼鏡を持ってきました。
3時過ぎにはふたご座のカストルとポルックスが山の上に出てきて双眼鏡で彗星を探します。「このあたりだが~」と向けてみるが見えない。BORG71FLに付けた6Dで撮ってみる。

おお~いたいた! 小さいけど明るく写る。
双眼鏡でもう一度探してみると、こちらもいたいた!! しかしわずかなシミにしか見えない。
iPhoneで手持ちコリメートで撮ってみます。

写りました!! iPhone凄い!! 視野の中央に星ではないモヤっとしたのが西村彗星です。上の写真と星の並びを比べていただくとわかります。
さてR200SSの800㎜直焦点で撮ったものはどうでしょう。

30秒露光を5枚彗星基準でコンポジットしてみました。 わずかに右上に尾が出ているのがわかるでしょうか。
見やすいようにモノクロにして反転してみましょう。

ちょっとおの存在がわかりやすくなったでしょうか。
この日は夜露が酷く、もう少し高度が上がってきた時に撮ったものは主鏡がくもって水が流れており、すべてボツになってしまいました。 自宅に帰ってきた時ですらこんな酷い状態でした。

冬の星座が見賑やかでした。iPhoneアプリ「星撮りくん」で10秒露光

先日まだ内合になったばかりの金星が明るく輝いていました(すみません、写真には写っていません)。
仕事が終わってから久しぶりに貫徹でした。
御大Wさん朝までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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