今年も「地上の星」を見る

毎年この時期には名古屋市天白区の相生山緑地へ「ヒメボタル」を見に行っています。
5月中旬くらいか？といつも思っているんですが、星仲間のNさんに聞いたところ「年々早くなっている感じで、もしかするとすでにピークを過ぎたかも」とのことでした。これは行けない！落穂ひろい程度でも良いので見に行かねば～と思い立ち、24日金曜日は昼間の気温が30度を超えていたので少しだけ期待して夜半前に家を出ました。
カメラはEOS80Dにレンズは3本、16-35㎜Ｆ2.8、30㎜F1.4、と予備で11-16㎜F2.8の私の持っている中では広角の明るいレンズたちです。これに三脚とレリーズ、予備のバッテリー、折りたたみいす程度の軽装備です。

いつも通り相生山緑地の東側の「相生口」からハイキングコースへ入っていきます。すぐに公衆トイレがあるのでその明かりでカメラを準備して目を暗順応させながら森の奥へ入っていきます。
満月を過ぎた月が煌々と輝いていますが森の中の道を照らすことはなく、段差が見えずに「おっと～！」となります。毎年来ていると大体道がわかってはいるつもりですが、良く迷子になります。
少し歩くと竹林に出ます。ここは毎年ホタルが比較的多いところですが今年は人の気配が少なく、カメラを構えている人は2人だけでした。　人ともスレ違うことがなく「ピークはとっくに終わってしまったのか？」と不安になってきました。しかし竹林の中では数えられるくらいのホタルが光りながら飛んでいます。一番安全な迷うこともない場所なのでとりあえずカメラをセットします。
レンズは16-35㎜の16㎜側でF2.8開放、ISO6400で10秒露光を約30分ほど撮ってみます。
これで撮った165枚をタイムラプス動画にしてみました。

竹林に差し込む月の明かりと強風で影が動くのもわかるかと思います。
風の影響でここでのヒメボタルが少なかったのかもせれません。
この165枚すべてを比較明合成すると見事な光の乱舞になりました。

そしてその少し先で

話し声が聞こえることもあるが、しかし人が少ない。ということは迷ったときに道を聞く人はいないということで、奥へ行くのに勇気がいる。
しかし奥の方でたくさん光っているのが見える、行って見よう。
カメラのレンズを30㎜F1.4のスターリンクの銀河鉄道の動画撮影用のレンズに替え、ISO12800にして動画で撮ってみます。

たくさん光っているのがわかるでしょうか？
ゲンジボタルやヘイケボタルはもっと長く光って飛ぶのですが、ヒメボタルはこのように短くパッパッと光りイルミネーションのようです。
このレンズで10秒露光で撮った63枚をタイムラプスにしました。

この63枚、約10分ほどですが、これほどの光の乱舞になりました。
ここは相生山緑地の西側の「稲田口」へ向かっていくところだと思います。

真夜中の森の中では、空が見える少し開けた場所へ出て月と星の位置を確認しないと全く方角がわからなくなってしまいます。　最悪はiPhoneの方位磁石で確認すれば良いのですが、あまり光りを出したくないのでiPhoneも使わないようにしています。もちろんカメラのモニターも光が出ないようにして配慮します。
以前来た時にすり鉢状にくぼんだ所にたくさんヒメボタルがいたのですが、それからその場所へはたどり着けなくなってしまいました。その時も道に迷って少し焦った記憶があります。
そして今日は丘の上の梅林へ行く道もわからなくて、とりあえず来た道を戻り、竹林を通って公衆トイレに戻ってきました。
そして相生山緑地の外周の道路を歩いて歩いて山根口へ歩いていきました。

ここからは梅林へは問題なくいくことができます。
が、やはりここから梅林まで行ってみても全く誰もいませんでした。
そして以前コクワガタがいた大きなクヌギの木を見てもゴキブリがいるだけでした。

月も西へ傾いてきたので、そろそろ帰りましょう！
帰宅後は土星を見るために望遠鏡は順応させてある！！