白昼の火星食

太陽系
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5月5日こどもの日 朝6時30分 開田高原で車中泊でしたが外で話声が聞こえ目が覚めました。早起きな気ままに星空観望仲間の御大や重鎮方が外で話をしていました。
私もゴソゴソとシュラフから出て車から外に出ると良い天気で皆さん望遠鏡に降りた露などを乾かしていました。
私は火星食が気になって月を探してみましたが、少し雲があるせいかなかなか月が見つからない!
それでも何とか探し出したものの今度はテルラドファインダーしかない私のドブソニアンではなかなか導入ができないでいると、隣にいたKさんがササッと導入してくれました。そして月の直径2.5個分ほど離れたところに火星があるはずと教えてくれましたが、全く火星は見えてきません。
そうこうしているとK料理長が「朝飯の準備ができました~」と声がかかり、食器をもって皆さんどやどやと集まってきました。皆さん火星を探すより朝食が優先!

昨晩のクリームシチューの残りを使った卵とチーズたっぷりのリゾットです! またこれがウマいったらありゃしない! 最高です!!
食後には隣のKさんの差し入れで栗きんとんで有名な川上屋の「ほう葉餅」の差し入れです。こしあんをそば粉が入った餅で包み、それを大きなほう葉で包んだもので、この存在は知りませんでしたが、これもまた美味しい。コーヒーとほう葉餅でまったりです。

とはいってもあまりゆっくりはしていられません。12時頃には火星が月に隠されてしまうので、11時には自宅にたどり着きたい。ということで大急ぎで機材を撤収し、午前8時に開田高原を出発しました。
途中道の駅で「すんき」を買って先を急ぎます。 「すんき」はこの地方で作られる塩を使わず乳酸菌だけで作られた体に優しいおいしい漬物です。

そして予定を少し過ぎた11時過ぎに自宅に戻り、早速望遠鏡を準備して月に向けてみます。
まだ火星がどこにいるのかわからないまま待つことにしました。

そしてこれがアストロアーツの予報です。名古屋ではおそらく12時8分あたりでしょうか。

ZWO ASI174MMモノクロカメラに近赤外線フィルターを取り付けてPCのモニターに写してみると眼視では全く見つからなかった火星がすんなり写っていました。さすが「日中の月・惑星撮影に効果絶大」との宣伝文句の近赤外線フィルターAstronomik Pro-Planet742です!!
位置さえわかればアイピースを覗いて青空の中に1等級の火星を見ることはそれほど難しいことはありませんでした。

こんなイメージで見えていました。
11時58分の月と火星です。月と火星が画角内に入ってきました。

2分後の12時00分、どんどん近くなっているのがわかります。 

ここからは30秒間隔で撮ったものを比較明合成してみました。

真ん中あたりの火星がぼやけているのはこの時ちょうど飛行機雲が月の前を通過していました。そのせいで背景にも雲が写ってしまいました。
そして火星が月の縁に接触したと思われる12時8分あたりから動画で撮っています。風が強くて望遠鏡がブレて見づらいかもしれませんが~月の向こうに火星が沈んでいくのが見えます。

そしてこの動画から切り出した写真を2秒間隔で追ってみました。

火星が月の縁にかかってから見えなくなるまでに約10秒かかっていることがわかります。この時の火星の視直径は4.8秒角でした。
約1時間10分後の13時18分頃に月の後ろから出てくるはずでしたが「まあ出現はいいか~」と思って近所の中華そば屋へお昼を食べに行ってしまいました。
気ままに星空観望仲間のメンバーで遊んでいると何かあるたびに「星屋の風上にも置けないヤツ~」って言っていますが、まさに食欲に負けるなんて「星屋の風上にも~」ですね~。


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