2024年2月2日気ままに星空観望仲間のlineグループにNさんが「土曜日は天気が下り坂なので今晩出撃します!」との書き込みがありました。
それを見て私も定時に会社を退社し、帰宅後すぐに機材を積み込み夕食を食べて元気村へ向かいました。
自宅あたりでは気温は5度でしたがどんどん下がって、途中の足助を越えたあたりでマイナス3度になっていました。いつもの観望地に到着したのは20時半ころで気温はマイナス4度。電熱ベストを着てその上にフリース、ダウンコート、足元はヒートテックタイツに裏ボアパンツの上に綿入りのオーバーパンツ、つま先にカイロを貼り付けて防寒ブーツを履いて完全武装。ちょっと動くと汗が出そう。
今日の機材はNinja 320とポラリエのみ。
Ninja320を手に入れてからは40㎝GOTOドブは使わなくなってしまいました。今後使う機会はあるのだろうかと心配になるほどにNinja320は軽くて使いやすい。Ninjaシリーズを使っている仲間たちの言う通りでほとんど光軸がズレることがないのも素晴らしい!
ポラリエにはEOS6Dに150㎜と16~35㎜のワイドズームを持ってきた。
さて、到着後機材を準備してまずは南中しているだろうカノープスを見るため、我々が忘年会を行った「つつじ屋敷」の玄関先へ行って見た。幸いこの日は宿泊者がいないので一番良い場所からカノープスを眺めることができた。
低空まで雲がなくスッキリ晴れていてカノープス以外の星もたくさん写っている。カノープスは肉眼で良く見えていました。
カペラまでは入らなかったのが残念ですが、1等星が7つもある賑やかな冬の星座たちです。
その後はNinja320で冬のDSOを満喫しました。有名なメシエ天体のM78はモサモサの毛玉のように見え、ハッブル変光星運は頭の小さなテルテル坊主のよう。エスキモーは倍率を上げていくとバックが暗くなり青っぽい美しさが際立ってきます。M79は小さいながらも冬の星座の中では貴重な球状星団、IC418スピログラフは珍しく赤っぽく見える惑星状星雲などなど、今日はスターセンス・エクスプローラーの導入精度が非常に良い。トラペジウムは5個目は見えていたが6個目は見えなかった。シリウスBも500倍まで上げてみたが見えなかった。Hβフィルターももってきているのに馬頭星雲は見るのを忘れてた。
しし座がちょうどよい高さになってきたので二重星アルギエバ、ほぼ同じ明るさの金色の星が2つ並んで実に美しい。獅子のお腹あたりのM65・66を見て、太ももあたりのトリプレットへ。ナグラー22㎜の視野に3つがちょうど入ってこれまた見ごたえあり。
しばらくするとおとめ座が上がってきて、おとめ座銀河団あたりに62P紫金山第1彗星がいるようで探してみる。が、銀河がたくさんありすぎてよくわからない。するとNさんが10㎝の双眼望遠鏡で「いたいた!」と言っているので見せてもらった。しかしかなり淡い! ドットサイトファインダーを見てだいたい位置はわかったのでもう一度Ninja 320で探してみるがどれが彗星かわからなくてNさんに特定してもらった。ああ~なるほどこのあたりの銀河より大きく広がっているのがわかる。
中央の緑色ぽいのが62P紫金山第1彗星で、よく見るとこの写真の中にたくさんの銀河が写っているのがわかります。
マルカリアンチェーンあたりもどれが何かさっぱりわかりません~メシエマラソンでも迷子になる迷宮だ。M104ソンブレロを見たころからそのあたりの空が明るくなってきた。時刻は0時半、月が昇ってきているようだ。
到着して4時間があっという間で楽しかった~さて撤収!
マイナス5度、手袋から出ている指先は冷たいが、それほど寒くはなかったような。
さぁ帰ろう。Nさんお疲れさまでした。
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