中国の宇宙ステーション「天宮」木星面通過

天宮
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2023年12月2日17時35分 先週の月面通過に続いて中国の宇宙ステーション「天宮」が木星面を通過する予報が出ていました。
近いところでは知多半島の武豊あたりが一番良さそうです。
1週間前の予報では武豊のゆめたろうプラザを中心線が通っていました。
この道路わきで何とか望遠鏡の設置ができるかなぁと思っていました。

最初に確認した1週間後の12月1日の予報を見てもわずかに南へ下がった程度でほとんど変化がありません。 これはここで決まりだな!

そして当日朝の予報を見ると、また少し南に下がった程度でこれはちょっとガセっぽい。
最近の金星面通過がこんな感じで中心線に行って結構外してきました。

武豊にお住いのYさんに連絡をして一緒に楽しむことにしました。そのYさんが駐車場の使用許可をとってくれたおかげで、この日は閉鎖されされて広~い駐車場が貸し切りで使わせていただくことができました。

ちょうどこの駐車場の南北が「天宮」の通過限界線の南北と同じくらいの広さでした。
いつもは「もうここしかない」とほぼ決められた場所しかないのに、今回は北から南まで選び放題で困ってしまいました。であればもうエイヤーで駐車場のど真ん中で1週間前の中心線上を選びました。

この日の中国の宇宙ステーション「天宮」は木星面も通過しますが、仰角74度と狂拡大にもチャンスです。よってNinja320も持ってきました。木星面通過の記録は前回の月面通過同様のミューロン180にZWO ASI290MCとBORG71FL+1.4倍テレコン+2倍テレコンにEOS80Dです。
しかし雲が多くて極軸も合わせられないし、ピントも合わせられない。たまに木星が見えたり、ベガが見えたりしてとりあえずピントは何とかなりましたが、北極星が見えずに極軸がなかなか合わせられません。通過10分前になり天頂から東の雲がほとんどなくなり、北極星も見えてきました。
ここでNinja320のファインダーが合っていないことが判明し、大急ぎで合わせたところで「天宮」がかなり高い位置で見えてきました。「うわぁ~明るい!」ISSを見ているかのような明るさに驚きました。
「こりゃぁまずいかな?」と思いながら2台のPCとEOSの録画を開始し、Ninjaのファインダーに「天宮」を捉え追跡を開始します。かなり東へ傾いてきてもまだ木星がファインダーの視野に入ってこない!大丈夫か?と思った瞬間に木星が視野の中を通過していき「天宮」がわずかに離れて通過したように見え「うおぉぉぉ~」と叫んでいたた。すべての録画を停止し、すぐにBORGで撮っていた動画を確認しました。

どうでしょう! ギリギリを通過しているようですが、重なったのか小さくてわかりませんね。
拡大率の大きいミューロンの動画がこちらです。

これが実際の動画で、このスピードで通過していきました。
でもどのくらい「天宮」が木星に重なったのかよくわかりませんね。
もう少しゆっくり眺めてみましょう。

写っているコマを比較明合成してみました。ガリレオ衛星も3つしっかり見えている!

一番接近しているのがこれです!わずかに重なっているようにも見えますよね~。

ここまで寄れば私としては大成功です! が、露光をしくじり完全なオーバーで白飛びしてしまいました。これはガッカリです。

そしてNinja320で最高点あたりから追跡を始めた「天宮」の強拡大がこちらです。

シーイングは極めて悪かったのでまあこんなもんでしょう。

今回はYさんがご一緒いただき、ホントに楽しかったです。
武豊町民会館の皆様、ご配慮をいただきありがとうございました。



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