プラトーRay

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以前にも「マギヌスの魔女」でも書きましたが、Ray現象と言われるクレーターの周りの壁の溝部分からクレーター内部に日光が差し込む様子が、11月21日18時頃にプラトークレーターで起きるとみゃお@ほんのり光房さんに教えていただきました。
18時少し前からPCの画面を眺めていましたが、なかなか光が差し込んできません。プラトー内部は真っ暗なままです。

しびれを切らしてフリップミラーを眼視側に切り替えて覗いてみると、しっかり光が差し込んでいてやらかしました~。うわぁしまった!露光オーバー気味にしておかなければいけなかった!

これでもわかりにくいですが、眼視で見るとプラトー内部の光と影の様子が大変おもしろく、しばらく見ていられそうです。できればこの光が入り始める前から見ていたかった。
次回はみゃお@ほんのり光房さんによると12月20日 20:07マギヌスRayで魔女が顔を見せる予報です。その翌日12月21日 18:45ヘシオドスRayだそうです。ちょっと楽しみです。

実はこの日は17時26分から中国の宇宙ステーション「天宮」の52度のまあまあの通過があり、2台準備するのは無理なので赤道儀に載ったC11で追跡してみることにしました。C11は大きく動かすとピント位置がずれてしまうため、月でピントを合わせておいて天宮が月の近くを通過するのを待ち構えておいてそこから追跡し始めます。
赤道儀で追いかけることはまずないので、動きがぎこちなくてなかなかファインダーの十字の上に載せられません。焦る焦る、結局動画で1400フレーム撮りましたが、写っていたのはなんと6コマ、そのうちブレているのが5コマで形がちゃんと見えるのは1枚だけでした。なんとも情けない~(泣)


そしてその十数分後の17時42分に、11月20日に打ち上げられたスターリンク衛星の銀河鉄道の通過がありました。予報では仰角37度で3等級の明るさのようです。これは名古屋市内では肉眼で見るのは難しいですが、双眼鏡では見えるはずです。 こちらはEOS80Dに150㎜望遠で待ちかまえます。
双眼鏡で探していると視野に入ってきました「やはりかなり青く見える」。その後双眼鏡で見えたあたりへカメラを動画撮影にして向けます。それがこちらです。

これは実際の速さです。結構なスピードで通過していきます。

約1時間で3つの対象を狙うのは結構ハードでしたが、しかしどれもおもしろく楽しい。
この後は時間に迫られることなくゆっくりと土星と木星を眺めていました。この時期にしてはまあまあ気流も良く木星の北赤道帯がグニャグニャした様子や木星の背後から出てきてすぐに木星の影に隠されるガニメデも楽しいものでした。


コメント

  1. ご覧になれて良かったです。そうそう、Ray現象の始まりはとても暗いんですよ。しかもプラトーは予定時刻を過ぎると一気に光があふれます。約1年後の2024年12月9日18時ごろにも好条件のプラトーRayが起こりそうなので、ご都合が良ければ再挑戦してくださいね。ちなみにこの日は月による海王星の掩蔽が起こっている最中で、どっちも見たいから悩むぅぅぅ…。

    • Taizo より:

      ありがとうございます! おかげで楽しみが増えました。
      1年後もしっかりメモして覚えておきます。
      海王星の掩蔽となるとどちらも大事ですね~なかなか贅沢な夜を過ごせそうで、その時に対策を考えます!!

  2. 悠々遊 より:

    こんばんは。
    地味な現象のわりにハードルが高くて挑戦のし甲斐がありましたね(苦笑)。
    私はMAK127にASI224MCを突っ込んでいたので、眼視は出来なくてPCのモニター越しでしたが、露光をオーバー気味にしていたので18:03ころにそれらしい淡いRay現象が見られました。
    直接見たらもっとはっきりわかったんでしょうね。

    • Taizo より:

      悠々遊さん こんにちは~。
      18:03にそれらしく見えたんですね、羨ましい!
      この現象はじっくり眺める価値はありますよね。
      次回12月20日のマギヌスこそしっかり光の入りはじめを押さえたいです。

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