中国の宇宙ステーション「天宮」太陽面通過

天宮
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2023年5月17日 中国の宇宙ステーション「天宮」が太陽面を通過する予報がありました。「天宮」が完成形になって初めての400㎞ちょっとの絶好の太陽面通過です。
太陽面を通過するので「天宮」はシルエットになりますが、どんな形に見えるのか楽しみです。
2日前には愛知県の一宮あたりを中心線が通っていましたが、1日前には岐阜県大垣市あたりに修正が入りました。

大垣市の墨俣一夜城のある犀川さくら公園の駐車場がピッタリでした。
Googleマップで念のために確認してみましょう。

広くて障害物もない絶好の場所ですね~トイレもあるし。
本日未明に茶臼山から帰ってきて3時間ほど寝て、機材をたくさん積み込んでまた出発します。

現地に到着し、お城が見える位置で念のためスマホでTransit Finderで予報を確認します。

昨日以降は修正は入っておらず、中心線の真下でど真ん中通過を目指して駐車場の端の方へ移動し、準備を始めます。

今日の機材はタカハシTOA-130にZWO ASI174MM+フォトスフィアフィルター、LUNT60ダブルスタックにZWO ASI290MMで撮影します。そして眼視用に持ってきたBORG71FLは小さくて速い「天宮」は見えないと判断し(月面通過の時に見えなかった)時報などの録音もかねた予備として2倍バローとEOS80Dを取り付けました。通過確認は冠布をかぶってPCの画面を見張ることにしました。

さあ~これで準備は完了!天宮の通過まであと10分。

通過2分前から時報を鳴らしてPC画面を見つめます「通った!!」ISSと比べてはるかに小さい「天宮」の通過が見えました。
その様子を予備のBORG71FLとEOS80Dの時報入りの動画で見てみましょう。

どうです?見えましたか?
ホント小さくて超速いです。ウグイスの声と時報を聞きながら10時32分18秒くらいにこの位置を通過していますので、もう一度見てください。 端から端まで約0.5秒で通過します。

さあ~次はTOA-130で可視光の太陽面を「天宮」が通過した様子です。再生をスローモーションにしましたのでよくわかると思います。

なんだかクモが汚れたお皿の上を這っていくような~失礼しました!
活動領域3309の小さな黒点群の上を通過しています。

実はTOA-130とZWO ASI174MMの組み合わせはギリギリ太陽が画角からはみ出していました。
急遽クローズアップフィルターNo.2とNo.3の2枚を重ねてレデューサー代わりに使ったわけですが、カメラバッグに入っていて良かった~。しかし~カメラをサイズアップしないといけないのかしらん(^^;

最後にLUNT60ダブルスタックで撮ったHαの太陽面を通過する「天宮」です。こちらもスローモーションで。

Hαの画像は太陽面に変化が多いので写真としては楽しいです。

今回は予報中心線の真下で狙ったのでど真ん中を通過する予定でしたが、やや南にズレています。逆に北にズレれば可視光では黒点の上を、Hαでは白く光っている活動領域の上を通過したのかもしれません。ズレるのを期待するより、はじめから黒点・活動領域の上を通過するであろするのを選択するほうがより楽しめそうです。
また、写真や動画の太陽の角度がいい加減で見苦しくなってしまっていることを反省。

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