夜明け直前のISSを追う

国際宇宙ステーション
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2023年5月11日の名古屋の日の出は4時51分、 その夜明け前の4時35分ISSが北西の空で見え初め4時40分に天頂付近を通過する予報がありました。

久しぶりのチャンス!とばかりに3時半に目覚ましを掛けて、起きて外を見ると薄雲があるものの月は見えている。大急ぎで準備をして土星も見えてきたのでとりあえず土星でピントを合わせます。

かなり輪の開きが狭くなって見えています、そしてシーイングは良さそうです。

そうこうしていると空はどんどん明るくなり、まもなくして土星がみえなくなりました。
ISSは金星ほどの明るさがありますので位置さえしっかりわかれば昼間でも望遠鏡を使えば見えるのですが、明るくなった空で移動するISSを見つけるのは結構大変です。しかしそんなときに「SPACE STATION AR」が役に立ちます。

こんな感じでISSの経路を表示してくれますので、このあたりから登ってくるはず~と大体わかりますので、そこへ望遠鏡を向けておきます。
そして通過中になると黄色い丸印が動き始め、ISSの位置を教えてくれます。

「現在通過中」と表示され黄色い丸印が上に上がってきます。
日の出まで10分となると肉眼で見つけるのはかなり難しくなってきますので、このアプリの黄色い丸印を頼りに望遠鏡をそのあたりへ向けてファインダーで探します。
「早く見つけなければ~」と気ばかり焦ります。
ラッキーなことに40度くらいになったところで肉眼で見えました。アプリをチラッと見るとほぼ同じくらいのところに表示していました。
PCの録画ボタンを押し、ファインダーに導入してそのまま追跡します。
今日は一番追跡がしやすいタカハシTG-L経緯台にミューロン180を載せた組み合わせ。カメラはいつだったかとんでもなく変な色に写ってしまったQHYのカラーカメラ。
まっすぐ天頂に向かって一直線に上がっていくISSを追うのは結構楽です。が、天頂付近で一気についていけなくなりアワアワします。これが経緯台の辛いところではありますが、水平軸を半回転させて望遠鏡を反転し天頂を見上げてもISSが見えない!「一番良いところで見失った~」。
東の空のより明るい方へISSは進んでいくので、もう見つけるのは不可能かも。スマホのISSの黄色い丸印を見るともうかなり低くなってきている。残念ながらここまででPCの録画をストップしました。

写っていたコマをつないで作った動画がこちら、前半の良いところは捉えています。

この中から良さそうな写真を選び出して少し調整し、並べてみました。

あすは日没後の20:30またまた天頂通過の予報がありますので、あすはモノクロで高解像を狙ってみます。あすは晴れれば最高の条件かもしれません。

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