中国の宇宙ステーション「天宮」の火星面通過

人工衛星
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中国の宇宙ステーション「天宮」がほぼ完成形になってきたようです。
2021年4月にコアモジュール「天和」が打ち上げられ、その後実験モジュール「問天」がドッキングし、その間貨物船「天舟」資材を運び、有人宇宙船「神舟」で宇宙飛行士を運んでいました。そして5日ほど前の11月1日に大型の実験モジュール「夢天」がドッキングし、太陽電池パドルも追加され宇宙ステーションらしい形になりました。
その天宮が火星面を通過するとなれば記録しておかなければいけません。
1週間前には自宅から少し離れた小幡緑地あたりで重なりそうな予報でしたが、3日前には明治村あたりになり、今日11月6日の日付が変わるころには岐阜の金華山あたりにどんどん離れていきました。
そのたびにGoogleマップと睨めっこで機材を展開できそうな場所探しをしなくてはいけません。
探す条件は
1.安全に駐車できること。
2.周りに民家や障害物がないこと。
3.北極星が見えること。
4.トイレがあること。などなど
を基準に探します。
今回の観測場所に決めたのは場所は岐阜市長良川沿いの「岐阜公園第三駐車場」、残念ながらトイレがないので、到着前にコンビニでお菓子を買ってトイレを拝借。

ちょうど「ぎふ信長まつり」でキムタクが来るとかで大騒ぎになっている岐阜の24時間出入り可能な無料駐車場とあっては、多少の障害があるかもしれないのを覚悟のうえで深夜2時半に出撃。
4時前に到着すると、なんと何も打ち合わせいていないにも関わらずISS友Mさんが機材を展開していました。「やっぱ読みも考えることも同じようなものか~」。

最終的にはこんな感じでしたが、赤道儀はEM-100。鏡筒はミューロン180とBORG71FLでミューロンには2倍バローとZWO ASI174MM、BORG71FLには1.4倍エクステンダーとZWO ASI290MCの組み合わせにしました。当初BORGにはソニーα6300で4K動画にしようと思って取り付けたところあまりにも小さいので290MCに変更しました。
あとはEOS80Dで光跡を撮っておきます。
現地でSPACE STATION ARで確認すると火星とは重ならなさそう。こんなにズレたらえらいこっちゃ!

天宮通貨の0分ほど前に北の空の低いところをISSが通過するのを見送り、さあ天宮を待ち構えます。
5時半過ぎ東の空がどんどん明るくなり、星が少なくなってくる中で西に空に明るい光点が現れ、少しづつ高度を上げてきます。今までの天宮とは比べ物にならないほど明るい!! 先ほどのISSにも引けを取らないほどの明るさです。そのわずか前方を2等級程度の明るさの何かが飛んでいる~でもきっとこれは関係のない人工衛星でしょう。望遠鏡の視野の中を通過することもなかったようです。

さあどんどん火星に近付く天宮!動画で見てみましょう!!火星を射抜いているように見えます!!

そしてこれがBORG71FLの動画です。

が~ん!かなり離れて通過しています!
これだけズレるとミューロン+2倍バローは画角に入りきらないかも~さあどうだ! まずは動画から。

うわぁ~ギリギリ左隅を通過していました。この写っているフレームを比較明合成したものがこちらです。


大きくなったとはいえやはりISSと比較すると小さいです。しかしこれを1つの国が1年半で作ってしまうとは、やはり中国は恐ろしい力がありますね。
大きさの比較がしやすいかと思いますが、こちらが9月のISSの火星面通過です。ただし、火星はこの2か月でやや大きくなってきています。

そして天宮の光跡と一緒に写っている星は冬の星座の1等星たちでした。

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