CSSと月齢1.1の月&惑星

人工衛星
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8月28日大鹿村を出るときはまだ曇り空でしたが、恵那山トンネルを越えると一気に快晴になり、疲れてはいるが今晩は惑星を見ようと思っていました。
帰宅して荷物を降ろして一段落したところでiPhoneアプリ「SpaceStationAR」を見ると19時15分くらいから中国の宇宙ステーション「天宮」が仰角80度で通過する予報だでていました。「おっと!これはゆっくりしている暇はなさそう」とミューロン180をSP-DXに乗せて星が見え始めたらピントを合わせられるように準備をします。

そこでまたふと気が付いて月でピントを合わせれば~と思い月齢を確認すると「やややや~月齢1!」しかも低空まで快晴!これはめったにないチャンス!!しかし 困った!CSSか月齢1の両方を狙う時間的余裕はあるのか?
でもやってみよう!! まずやることは太陽が沈む位置を確認し、そこを基準にして糸のように細い月をなるべく早く見つけるしかない。

この太陽が沈んだ位置に望遠鏡を向け、赤経軸だけフリーにして左上あたりをファインダーでゆっくり探します。

全く見つかりません、ステラナビゲーターでもう一度位置を確認するとファインダーの視野に入ってくるはず、そして月齢はこの時に1.1になっているようです。
見つけた!写真の時間を見ると18時59分。 すぐにピントを確認してシャッターを切る!
ミューロンの直焦点で撮ったのがこちらです。

CSS追跡用に出していたタカハシTG-L経緯台にもBORG71FLを載せて撮ったのがこちらです。この時点ですでに19時06分!

やばいやばい! ミューロンに2倍バローを入れ、カメラを一眼からZWO ASI174MMに交換して、もう月は低すぎるのでアークトゥールスに向けてピントを合わせます。
ピントが合ったところでミューロンをSP-DXから降ろして、追跡用TG-L経緯台に載せ替えます。
そしてiPhoneアプリ画面を見るとすでにCSSは地平線上を移動中になっており、北西の空に確認!経緯台のハンドルを持ってグイっとそちらに向け、ファインダーの視野内に捉えます。ギリギリ間に合った~!
仰角が40度くらいになるまで待ってPCのファイアーキャプチャーの録画ボタンをポチ!!あとはひたすらファインダーの十字線に乗せ続ける努力あるのみ。
天頂付近を通過した後は南東の空40度くらいまで追って、録画ストップ。そこまでで21000フレーム記録されていました。そこから写りの良さそうな画像を取り出しました。

これら写りの良さそうなもの900枚をつなげて動画にしてみました。経緯台のため天頂付近が追跡できずに突然向きが変わっているのはそのせいです。

これで中国の宇宙ステーションCSSの形が確認できました。やれやれホッと一息です。

続いて惑星を見るためSP-DXにカバーを掛けて、代わりにアトラクスのカバーを外してセレストロンC11を載せファンを回して順応を待ちます。
まずは気流を確認するために土星へ向けます。
夏の湿った空気から乾いた北西風の空きの空気に変わった割にはそれほど気流が悪くはなさそう。
今日は新しいZWO ASI662MCを使ってみたところ、画面に表示される土星がやけに黄色い。

青い海王星は? かなり色補正してそれらしくしました。

このカメラは難しい! 今日の木星は大赤斑が正面を通過して、衛星イオも木星面を通過します。それを動画にしたいので使い慣れたZWO-ASI290MCに交換しました。
衛星イオは木星面にあるはずですが影だけがしっかり見え、大赤斑も出てきています。後半になると木星面からイオの影はなくなり、イオ本体が黄色っぽく光って見えてきます。

大赤斑が右端に見えなくなるまで追いかける予定で準備していましたが、ここまでで曇ってしまいました。その後、接近して大きくなってきているであろう火星も見る予定でしたが、ここで終了。
しかし12時を過ぎるともうTシャツ短パンでベランダにいると寒くてスウェットパンツとパーカーに着替えたほどでした。もう秋がそこまで来ていますね~。
疲れた体に盛りだくさんでしたが、翌日は休暇がとってある、やっとベッドでゆっくり眠れます。

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