夕方の空に回ってきたC/2021 A1 Leonard彗星

太陽系
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明け方の空で4等級で尾を引いた姿を見せてくれていたレナード彗星が12月12日に地球に接近したのち、12月15日ごろから夕方の空に見え始めました。バーストを起こして増光しているとの情報があり、どうしても見たくなりました。(アイキャッチの写真は明け方に見えていた時のものです)

12月17日

西の空の低空を見るならいつもの平和公園の高台です。
12月17日金星のすぐ下あたりの見つけやすい位置に来るので、さっそくカメラと双眼鏡をもって出かけました。

金星は日没とともに見つけられるほど明るく輝いています。そのちょっとしたあたりを双眼鏡で探しますが、それらしいものは全く見つかりません。ならば写真で判定をしようと撮影するもカメラモニターでも全く見えません。でもあのあたりにいるはずと目測をつけて撮ってみます。
帰宅後ステラナビゲーターで確認すると彗星は間違いなくとっていた場所にいるはずです。

この星の並びが写っている写真を強力に画像処理をするとモヤっとした彗星がなんとか出てきました。

周りに見えている星の等級を入れてみました。
「なんじゃあ~こりゃあ~」これではとても双眼鏡で見えるはずもなく、がっかりでした。
この日の空は北風が強くて寒かった割には、低空は白っぽくてクリアではなかったのかも。

しかしTwitterではクラゲのようなコマをまとった集光のあるレナード彗星の画像がどんどんアップされていました。取り残されたような気分で、ちょっと焦ります。

12月21日

12月21日晴れてチャンスがきました。一発逆転を狙って長焦点で彗星の頭の部分の強拡大を狙ってみようと自宅で準備をします。金星でピントを合わせてアライメント、そこからレナード彗星を自動導入。自宅の据え付けた赤道儀だとこれができるので非常にありがたい!
ところがファインダーを覗くとわずかに建物の影になってしまって見えることはなさそう~赤道儀が移動できればきっと見えたはずで~がっかり。せっかく晴れても障害物があっては仕方がない。金星・土星・木星を見ておしまい。

12月22日

12月22日 今日こそはと機材を積んで出勤し、何年か前にパンスターズ彗星を見た場所へ行ってみます。

iPhoneアプリのSkySafariで位置を確認します。
残念ながらここでも双眼鏡では全く見えませんでしたが、その方向へカメラを向けるとそれらしき姿が写りました。はじめは135㎜で撮ってみましたが、ちょっと小さいので200㎜で撮ってみました。


名港トリトンのオレンジ色の光がもろにかぶって画面がオレンジ色になってしまうほど強烈だし、周りの街灯もすべてLEDでかなり明るい。スターリーナイトフィルターで多少はオレンジ色が押さえられて何とか捕らえました。
しっかり集光があり、尾も見えています。
彗星を拡大するとこんな感じです。

名古屋市内で西の低空を見るには、駐車場もトイレもあってなかなか良い場所です。
こんなに明るい場所ですが彗星はこの〇のあたりでした。


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