ISS月面通過を中心線で狙う!

国際宇宙ステーション

予報

7月17日19時02分48秒、静岡から山梨にかけてISS国際宇宙ステーションの月面通過予報がありました。この日の名古屋の日の入りは19時08分で日没直前の青空の中での月面通過です。ISSはマイナス3.5等級と金星ほどの明るさで白く輝いているので、通る場所さえわかれば昼間でも双眼鏡で見つけることができます。その目印になるのが月でした。

今回は御前崎と浜名湖の中間あたりのほぼ中心線近くの公園へ向かうことにしました。万が一この公園の駐車場が使えなかった場合に備えてプランBも用意しましました。

機材

ISSの追跡強拡大撮影も含めて数分のために自宅にある機材の半分以上を積んだように思います。

現地に到着し、念のため予報を確認します。

大丈夫です!予定通りほぼ月の中心を通過します。これによるとISSの見掛けの大きさは47.16秒と木星ほどの大きさで、ISSまでの距離は585.86㎞、月の直径分を通過するのに0.97秒とのことです。

ちょうどこの日に東海地方も梅雨明けし、天気予報では夕方に雲が出そうな予報でしたが、願ってもない快晴に恵まれました。

今回用意した機材は4台です。

1台目は主砲のスカイウォッチャー40㎝ドブソニアンにソニーα6300で4K動画で記録します。
焦点距離1800㎜にAPS-C直焦点でちょうど半月が画面いっぱいになります。

2台目はタカハシTG-L経緯台に乗ったミューロン180+2倍バローにキャノン80Dが組み合わされ、月の前で捕捉したISSをミューロンの5㎝ファインダーを覗きながら追跡連写します。

3台目はタカハシEM100赤道儀に載ったタカハシFC-125改にZWO290MCで強拡大を狙います。今回この組み合わせはそれほどの拡大率ではありませんが、コマ落ちなく撮影ができるかどうかをテストするのも目的でした。

4台目は3台目に同架したBORG71FLにキャノンEOS-KISS天体改造でISSの通過経路を動画で記録します。
背後ではウグイスやらキリギリスが鳴いている、こんなに広い駐車場でその時間を待ちます。

19時になり、スマホで時報を鳴らし、1台目、3台目、4代目の録画をスタートし、2台目ミューロンのファインダーで月を睨み、時報を聞きながら待ちます。通過は48秒ですがファインダーの視野には40秒前には入ってくるはずです。
息を止めてワクワクドキドキの瞬間です!!「きたぁ~」ファインダーの視野の端に白く輝くISSが飛び込んできました!!
「あれ??月のほんの角をかすっただけ??軌道修正がはいったか???」と思いながらも見失わないよう追跡しながら連写を続けます! ほかの3台の録画が気になります。

結果

1台目の結果!
コースはズレたもののかろうじて写っていた。その写っていた16フレームを動画から切り出して比較明合成しました。

写った部分を拡大するとなんとなくISSの形がわかります。

2台目の結果!
追跡しながらの強拡大撮影はISSを鮮明に撮ることを目的としていましたが、ひどいピンボケで全滅でした。
これはおそらく通過1時間半前に炎天下38度くらいの気温の中でピント合わせして、夕暮れとともに気温が下がりピントがずれたと思われます。経緯台のままではピント合わせが難しく、一旦EM100に乗せてピントを合わせて後、経緯台に乗せ換えています。直前に確認することが必要です。

3台目の結果!
コースがズレたために写野の中は通過しませんでした。撮影範囲があとわずかに左に寄っていればきっと写っていたと思われますが、こればかりは仕方ないですね~がっかり! 実際の動画はこちらです。

4台目の結果!
これはちゃんと録画ボタンが押されていれば失敗することはまずない記録のためです。
これで実際にISSがどこを通ったかがよくわかります。

動画は横倒しのままで失礼しました。

結果的には4台のうち2台はなんとかそれなりに記録ができましたが、他の2台が残念でがっかりでした。
今年は異常に早く5月16日に梅雨入りし、今日7月17日に待望の梅雨明けなので気を取り直して急いで帰って土星・木星を見るとしよう!
最後にこの場所の空全体を撮っておきました。

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