惑星写真撮影講座
2021年1月9日 待望のRB師による惑星撮影・画像処理講座があり、参加させていただきました。
RB師のHPとブログは私の惑星写真の教科書でしたので、半田空の科学館から声をかけていただいた時には二つ返事で「何があっても行きます!」と答えていました。講座の後にRB師を囲んで新年会も予定されていましたが、コロナ禍のため残念ながら中止となりました。
講座の内容は非常に濃く、師の経験された機材の話・撮影の話・画像処理の話をあっという間の3時間でした。いろいろな試行錯誤を繰り返しながら惑星撮影の第一人者になられたことがよくわかりました。結論はもっと光軸を追い込み、もっと拡大率を上げ望遠鏡のスペックをギリギリまで発揮させることを今年の目標にしようと思いました。
本当に良い話が聞け、師に感謝です。
3惑星(木星・土星・水星)
講座が終わって会場の駐車場で3惑星を探します。木星はすぐに見つかり土星と水星がなかなか見つかりません。
水星は太陽系の一番内側の回っているため、常に太陽の近くにあってなかなか見る機会がありません。かのコペルニクスは生涯1度も水星を見れなかったのだとか。
場所を変えながら探すこと10分、見つかりました~もうすでにギリギリ!よかった~!
カノープスを見るため南知多へ
3惑星を見たのち食事をして半田から南知多の桜公園へ行きました。桜公園から真南は伊勢湾の向こうに志摩半島が見えています。 ここからは実は富士山も見え、富士見神社があります。
ほとんど雲が出る心配がないのでカノープスの出から没までの光跡を狙います。予定では21時過ぎに出て、12時過ぎに沈むはずです。
雲があるのかなかなかカノープスが見えてきません。22時前にやっと双眼鏡で見えてきました。写真撮影は21時から1分露光を開始しカノープスが移り始めたのは21:50、沈んだのは0:45でした。その写真を比較明合成したものがこちらです。写真上にオリオン座の3つ星、中央付近の明るい光跡がシリウス、一番下に弧を描いているのがカノープスです。水平の白い線は伊勢湾の船が通った光で、右下の光はセントレアに向かう飛行機の光です。
夜明け前のISS
南知多から帰宅し夜明け前5:25頃のISSを狙います。この日のISSは滋賀から三重上空を通過予定で天頂付近で地球の影からでて見え始め、422㎞ちょっとで大きく明るく見えこれを拡大撮影で狙います。
ただGPV天気予報では雲がやってきそう。案の定4時には空の8割くらいが雲で覆われてしまいましたが、低いところに月が見えてきてピント合わせはできました。
ISSが見え始める5分前に雲がまだらになってきて何とかなるかもしれない、と見え始めるであろう位置へ望遠鏡を向けます。 雲の流れが非常に早く薄くはなっていきますが、突然天頂付近でISSが見え始め薄雲の中をにじんで通過していきます。咄嗟にシャッタースピードを倍にし追跡連写!ほんのわずかの時間で500枚ほどシャッターを切っていましたが、結果は薄雲越しでちょっと残念。
写っていたコマを繋いで動画にしてみました。
ちょうどこの時ISSでは野口飛行士が知多半島とセントレアを写真に撮ってツイッターにアップしておられました。もっと拡大できればISSのキューポラに野口さんの顔が見えたことでしょう!
6時ころにお風呂に入って明るくなってやっと寝ることができた、充実したハードな1日でした。3日くらい疲れを引きずりそう!
コメント
今年は、天気が難しいですね。日曜に元気村行きましたが、曇りで帰り道の昭和の森で朝5時まで観てました。M13
M92を初めて見て感動しました。元気村より明るいですが、おとめ座のNGC4564 4567 4568も見れましたのでまずまずでした。次は、ケンタウルスのオメガ星団 電波銀河あたりを見たいと思っています。
元気村は寒かったでしょう!
オメガとケンタウルスAを見るなら志摩半島か南伊勢をお勧めします。
なんといっても温暖で暖かいです。
有難う御座います。参考になります。今朝も昭和の森で見ましたが、明るいのと、高度が低く無理でした。最後
斜鏡がバキバキに凍って終了しました
夜露が酷い時にはキャンプの銀マットの裏に植毛紙を貼ったフードが効果的です。
斜鏡ヒーターとドライヤー(12Vのマメドラ)もあると便利ですよ~。
有難う御座います。やってみます。