25年のブランクから復活した天文趣味
小学5年の時にアポロ11号が月に着陸し、翌年にカートン6㎝経緯台をお年玉とお小遣い前借で買って星を見るようになりました。その後、ビクセンの10㎝反射になりカメラも手に入れ、現像・プリントも高校生のころにはやっていましたが、大学生になったころには星より楽しいことが一杯で、だんだん離れてしまいました。
それから25年後、火星大接近をひかえた2002年に天文趣味を復活し、東京出張の折、誠報社でR200SSを見てしまいました。
子供のころのあこがれアストロの15㎝反赤を超える20㎝が買えるのか?買っていいのか?オプションでスカイセンサー2000ってのがあって自動で見たいものを導入してくれる?「なんじゃそりゃあ???」と思い火星が見たくてすぐにまとめて購入しました。
そして惑星を見て「ありゃ?20㎝なのにこんなに見えないのはどうしてなんだ?これでは火星が見えないぞ!」
その後、当時誠報社のカリスマ、現三基光学のM氏にこれは写真鏡で眼視には向かないと教えていただきました。 火星は近付いてくるし、これはまずいと大急ぎで笠井トレーディングさんに電話をしてこれは大丈夫か?と確認しシュワルツ150sとおすすめのアイピースを購入しました。この時15㎝屈折なんてドームに入れなくて大丈夫なのか? 浦島太郎状態であわあわしていました。
結局シュワルツ150もF5アクロのせいか、30年以上前にタカハシの6.5㎝で見た火星ほど美しく見えないし私の求めている見え方ではないなぁと思い、やっぱりタカハシかぁということで名古屋のスターベースに足を運びました。
そこで店長のI氏に出会い、FS-102の中古があると聞き一晩悩んで翌日受け取りに行きました。
そしてFS-102で見た大接近の火星は素晴らしく模様が濃く、極冠はビーズが連なって光っているようで大満足の見え味でした。 私の欲しい望遠鏡はこれだったのです。その後もI氏にはいろいろお世話になり、いろいろ素晴らしい満足のいく機材を提供いただきました(ただではないですよ、もちろん)
再びR200SSに出会う
今ベランダに据え付けてある赤道儀のコントローラーはE-ZEUSを使っておりますが、その電源ケーブルが断線したためハードオフへ探しに行きました。店に入ると目の前にデーンとR200SSがおいてあり、珍しいことに架台はカスタム経緯台のデラックスバージョンの「D」が付いたものでした。
違いはアリミゾになっていてバランスウエイトがついているくらいかと思います。
あの時のがっかりな20㎝だよな~と思いながらも車に積んで帰ってきてしまいました。
帰って良く見ると鏡がすこし曇っている程度で、ほぼ使った形跡がありません。早速鏡をはずして洗浄し、センターマークを付け、光軸を合わせ、ドローチューブの内側の植毛紙を張り替えていつでも使える状態になりました。
さすがにカスタム経緯台はいらないのでオークションに出品すると鏡筒はただみたいなものになってしまいました。これはラッキーとコマコレと直焦ワイドアダプターを購入し、写真鏡にしました。
試しに写真を撮ってみると、さすがに20㎝F4良く写ります!ただ目立つゴーストが出ました。
これは主鏡を押さえている爪の影響のようで、それを隠すように巾8mmのドーナツ型のマスクをクリアホルダーを切り、つや消しブラックで塗装し、装着したらスッキリゴーストも消えましたが、マスクのせいでR184SSになってしまいました。
実践投入
オリオンの大星雲M42が撮りたいわけではなく、そこを通過していく静止衛星が撮ってみたかったのです。実際は静止衛星が通過していくのではなく、M42が静止衛星のうしろをうごいていくわけです。
おもしろいほど静止衛星が通過するので動画にしてみました。 いくつ通過するのか数えてみてください。 この静止衛星軌道におびただしい数の各国の静止衛星があることが想像できるのかも。
また、先日ネオワイズ彗星を見送るために持って行ったのもこの鏡筒でした。
ちょっと接眼部が出ますが良いキャリングケースがアマゾンで見つかりました。
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