昨晩の火星
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昨晩寝ようと思ったときにひょいと空を見ると月と火星が煌々と輝いていました。これは不覚とばかりに望遠鏡をセットしてファン全開で大急ぎで順応させながらも眼視で見てみると、極冠も白く全体に結構よく見える!
少し前まで雷が光り小雨も降っていたので時間的に猶予はあまりないなと思い、大急ぎで撮影の準備もしました。 撮影にはこんな組み合わせです。
![](https://taizo.space/wp-content/uploads/2020/09/5D7CD857-F5A5-45B7-BBF5-46A84D59D56B-1024x768.jpeg)
左からES2倍バロー、ZWO ADC、ビクセンフリップミラー改、ZWO ASI290MCをずらっとつなげます。
フリップミラーの直角方向に対象をセンターに持ってくるのと眼視のためのアイピースを取り付けます。 このアイピースがお気に入りでニコンの顕微鏡用にアルミテープを巻いて太さを合わせて使っています。 顕微鏡用なんですが見掛け視野もそこそこですっきりクリアに見えます。
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![](https://taizo.space/wp-content/uploads/2020/09/88C0F03B-1DDD-42C8-A0BD-BD87B2EA1B1E-1024x768.jpeg)
眼視ではよく見えていましたが、PCの画面で拡大してピントあわせをすると気流が細かく激しく流れていました。 それでも何とかなるだろうと鏡筒内外の温度差が1.5度もありますが撮影を開始し、10分間隔で自転動画にしようとしましたが1時間で雲がやってきて終了!
1時間分ですがGIFアニメーションにしてみました。残念ながら動きは少ないです。
8月30日から1週間で視直径が1秒も大きくなって、19.6秒です。
![](https://taizo.space/wp-content/uploads/2020/09/2020.9.5.gif)
![](https://taizo.space/wp-content/uploads/2020/09/9.6.jpg)
1週間前のシーイングがよく非常によく見えたときの自転GIFアニメーション。
このときの火星は視直径18.5秒。
![](https://taizo.space/wp-content/uploads/2020/09/2020.8.30.gif)
![](https://taizo.space/wp-content/uploads/2020/09/8.30.jpg)
もう2週間ほど遡って8月13日の火星は大シルチスが正面にあって見栄えがします。
このときは視直径16.1秒でした。
![](https://taizo.space/wp-content/uploads/2020/09/2020.8.13.gif)
![](https://taizo.space/wp-content/uploads/2020/09/8.13.jpg)
1月からの大きさの変化
![](https://taizo.space/wp-content/uploads/2020/09/1~9月火星-1024x589.jpg)
1月から今シーズンの火星観測を始めましたが、残念ながら7月は一度も見る機会がありませんでした。
ネオワイズ彗星を追いかけていたのもありますが、本当に晴れませんでした。当のネオワイズ彗星も暗い空で尾を伸ばしたすばらしい姿には一度もお目に掛かることができませんでした。そのくらい今年の梅雨はよく降って晴れなかったわけです。あれ?2月も抜けていますね?後ほど探してみます。
1月11日の火星は視直径4.4秒で眼視では赤い面積のある星程度にしか見えませんでしたが、写真にはなんとなく模様らしきものが写っていました。
![](https://taizo.space/wp-content/uploads/2020/09/1.11.jpg)
5月には大きな南極冠もしっかり見え、表面模様もわかるようになってきました。
8月30日の写真は私の中で1番すごい火星ですが、山がポコポコと山らしく見え、自分でもビックリ出した。それだけ気流がよかったということです。
今年の火星に期待
2年前の大接近の時には火星全体を砂嵐が覆ってしまい、望遠鏡で見てもオレンジ色の玉が見えるだけで、まったく表面の模様を見ることができませんでした。
今年の火星は大接近ほどではない準大接近というくらいの大きさにはなり、昨晩より2割ほど大きくなる予定です。これから1ヶ月で急速におおきくなり、高度が高い分、大接近よりよく見えるのではないかと期待しています。
星の瞬きの少ない日は気流がよいのでぜひ火星を見てください。
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