80㎜20倍双眼鏡の架台を作る！

彗星が来るたびに大きい双眼鏡が欲しくなる。40㎜8倍の双眼鏡はあるがどうにも力不足を感じる。
過去にはフジノン70㎜15倍、HUNTERという70㎜セミアポのアイピース交換ができる45度対空双眼鏡もあったが、全然使わなかったので手放してしまいました。タカハシのFS-102を2本使って鳥取の眼鏡の松本さんに双眼望遠鏡も作ってもらい、その後EMSを銀ミラーに交換し十分楽しみましたが、ドブと両方持って遠征に行くことができず結局手放してしまいました。
年末年始のレナード彗星を見ていてやはり70㎜クラスの双眼鏡が欲しくなってきました。高額なものを買っても使う機会が少ないのももったいないと思い、昨年Twitterで発売記事を見たサイトロンのComet Scan 70㎜15倍双眼鏡が欲しくなってきました。
早速名古屋のスコーピオさん併設のショールームへ見に行きましたが、残念ながら品切れで次回は5月とのことでした。同じスペックのものがセレストロンにもありますが、セレストロンなら80㎜20倍もあるな～と考えながらアマゾンで見て「3万円弱か～」悩むところです。

セレストロンSKYMASTER

昨年、元スターベース名古屋のIさんと西表島へ一緒に行ったときに古いビクセンの80㎜20倍の双眼鏡を持ってきていて、その双眼鏡で見たエータカリーナが実に素晴らしかったな～やはり70㎜より1㎝大きい80㎜がいいな、15倍より20倍くらいあったほうがいいな、などと考えながらあちこち見ていると、東京のスカイバードさんの処分品にあった！なんと未使用なのに半額以下でCometScanよりもかなり安い！おおっと！衝動的にポチっと！！　
お店にも2回ほど行ったことがあるし、毎年原村の星まつりではお顔を拝見していました。
そのご主人の顔が浮かんできました。

届きました！ ホコリがあるとか～カビがあるとか～視軸がズレているとか～いろいろ心配していましたが、ホコリもない全くの新品がやってきました。
早速カメラ三脚と自由雲台に載せて覗いてみます。北極星がやっとの光害真っただ中の名古屋市内でプレアデス星団が実に美しく見える！シリウスを頼りにM41を探すと「おお～見えた！」M42は小さいながらも見事に翼を広げた鳥のように見える！
しかし、自由雲台ではちょっと心もとない、片持ちフォークで経緯台に載せよう。

片持ちフォークマウントを作る

自宅にあるパーツたちで何とかなるか？ 肝心なフォーク部分がないかも～と考えながらホームセンターへ。とりあえずこの鉄アングル（620円）だけ買って帰ってきました。

あとはこれだけあればなんとかなりそうです。　いつもそうなんですが出来上がりの状態が想像できれば図面も何も書かずに切る位置や穴の位置だけを印をつければ、それなりにできてしまいます。

だいたいこんな感じになるように作ります。
（この時にはまだ間違いに全く気が付いていませんでした～）

まずは大は小を兼ねると一番大きなのを買ってきたので、そのアングルを切断します。
これだけ火花が飛んで迫力があるので動画です。顔に火花がバチバチ飛んできます。

次は穴あけ。穴はアリガタを取り付けるために8.5㎜で2カ所、5㎜で1カ所あけます。

穴があいたらバリを取って、5㎜穴(本当は5.1㎜）に1/4インチのネジを切ります。ここは力がかかるネジではなく、下から止めるカメラネジが落ちないようにするだけなので適当です。

雪がやんでいた1時間弱で作業完了！ 組み立てるとこんな感じにできました。

さて、双眼鏡を取り付けて、タカハシTG-L経緯台に載せてみます！

「やらかした～！！！」この写真で気が付きましたか？
このタカハシTG-L経緯台はミューロン180を乗せてISSを追跡したり、LUNT太陽望遠鏡を乗せたりしています。その時に取り付けるアリガタはすべて望遠鏡と平行になっています。それに合わせてハンドルを取り付けてありますが、この双眼鏡のマウントは双眼鏡に対して垂直に取り付けてしまいました。問題なく取り付けはできるのですが、経緯台のハンドルとアームが干渉してしまい水平より上に向けられない・・・・とほほ。
仕方がない奥の手だ！！これならどうだ！！！！

やっぱり次の休日にちょっと修正しよう。