土星
今年の土星は8月2日に衝になります。これは土星が地球から見て太陽の正反対の位置にくるときです。よって土星が一番近く見えるときでもあります。その時にハイリゲンシャイン効果によって土星の輪がひときわ明るく輝いて見えます。衝の1日前ですがかなり輪が明るいと思います。
せっかくなので土星の衛星も撮ってみました。一番内側を回っているミマスはこの時は土星の近くにあり光芒に埋もれてしまいました。土星本体は別に撮って合成してあります。
木星
8月1日20時半ごろ、まだ東の空の低いところにある木星はこんなおもしろい現象になっているはずでした。木星面には大赤斑があり、ガニメデとエウロパが木星面を通過中でエウロパの影が木星面に落ちています。そしてイオが近付いてきて木星の影に隠れるというなんとも魅力的な現象です。
ただ自宅からではお隣の影で見えないのが残念。晴れていればミューロンを持って東の空が見えるところへ行こうかと思っていましたが、残念ながら曇っていました。
天気予報は曇りでしたが、その後21時頃から少しずつ雲が切れてきて星が見え始めたので望遠鏡を準備してファンを回して順応させます。22時半頃まずは上の土星から観望・撮影をしました。土星が終わりある程度高度が上がってきた木星に望遠鏡を向けます。この時にはすでに大赤斑は裏側に行ってしまい、エウロパもガニメデも木星の右側に出て、イオは木星のうしろに隠れていました。
今ここで見えている衛星は、右がガニメデ、左がエウロパです。この2つの衛星は木星から離れていき、木星の左側にイオが顔を出すはずです。この瞬間を捉えてみようと23時25分から5分間隔で撮影しながら、空いた時間に眼視で見てみます。良いところだけ3枚を並べてみます。
実際には23時25分から23時55分まで7枚を撮りました。それを動画してみました。
わずか30分ですが動きが良くわかると思います。
もっとわかりやすく7枚を重ねてみます。
木星自転周期は約10時間、イオの公転周期は42時間、エウロパは85時間、ガニメデは172時間、一番離れるカリストは17日だそうです。
7月31日に木星面を通過した衛星イオが軌道を半周して、ほぼ21時間後に木星のうしろを通過して顔を出したことが確認できました。これだけでも凄く楽しい天文現象を見た気がしました。
できれば7月31日に木星面を通過して木星の右側にイオが出た時間と、8月1日の木星のうしろを通過したイオが左側に顔を出した時間がわかれば公転時間の半分にが測れて、夏休みの自由研究になりそうですね~(笑)
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