倉敷科学センターの学芸員三島さんが作ってくださった「人工衛星を見よう」のおかげで、昼間のISS惑星面通過の予報もかなり正確に知ることができるようになりました。
7月13日にもありましたが、今回は南中に近い好条件のISSの金星面通過の予報が出ていました。
7月13日の時の記事はこちらです。

この時はこの時は金星の上をピッタリ通過し、予報の正確性に驚きました。
今回もそれを期待して出かけてきます!

7月22日 14時25分05秒、ISSまでの距離は453㎞でISSの見掛けの大きさは60秒角くらいと想像します。
金星はマイナス4.2等級の明るさで視直径が19秒角で14:53の南中と好条件です。
問題はこのわずか数十メートルの幅のライン上で駐車できて機材が展開できるところがあるかどうか!
勝手に他人の土地に入るわけにもいかないし、道路など迷惑の掛かる場所に展開できるわけもありません。
この極めて幅の狭いラインをたどりながらGoogleマップと照らし合わせます。何とかなりそうであればストリートビューで周りの様子を確認します。
そんな地道な作業にかなりの時間が割かれるし、わずかな軌道修正が入ればラインがズレて初めから探し直しです。
そしてなんとか見つけました!

徳山村がダムに沈む前に何度も川遊びキャンプへ行ったり、陸の孤島になるほどの豪雪地帯で雪遊びや雪中キャンプにも何度も通ったことのある道で大体の想像ができるところです。
藤橋の道の駅のちょっと先で横山ダムの手前あたりです。
この先にはプラネタリウムのある藤橋城や西美濃天文台があります。
ここをストリートビューで見てみると、

奥の方にゴミの収集所のようなかごがあり、その向こうはNTT西日本藤橋電話交換所と書いてあり、手前は西濃学園進路センターと看板がストリートビューで確認ができました。道路の反対側は民家です。
当日現地で許可がいただけるか聞いてみましょう。
朝10時に出発し、藤橋の道の駅を目指します。 よく行っていたころは岐阜羽島で高速道路を下りて揖斐川の堤防を北上していましたが、ナビに従って神戸町まで高速道路で行くことができました。
現地には12時前に道の駅に到着しました。

トイレの目の前に毎月の星座が~

冷たい飲み物や熱中症予防の塩分タブレットも買ったし、いざ!

NTT西日本は無人だし、西濃学園は閉まっているなぁ~どうするかなと思っていると郵便局の方がポストの回収に来られたので、こうこうしかじかで宇宙ステーションを見るんですが~どこの敷地でしょう?と聞いてみた。
すると町の管理地なので誰も来ることないし、3時間くらいなら大丈夫ですよ!と。
それはありがたい!

ただ雲が頻繁に通過していくのがちょっと心配。
それより心配なことが出てきた! iPhoneのコンパスが場所によって45度くらい北が動く!!
12時を過ぎたばかりなので棒を立てて影の方向を北として赤道儀をセットしてみました。

ところが2台の赤道儀両方とも調子が悪い!
マークXは前回も自動導入が動かなかったので、自宅で試してから持ってきたのにやはり動かない。
時間があれば目盛環で導入するしかなさそうだ。
とりあえずGPDのスカイセンサーで太陽でアライメントし、導入してみるがファインダーに金星が入ってこない。やはり極軸か~。
極軸を動かしてやり直しを繰り返して5回目くらいでやっと金星がファインダーの視野に入ってきたので、これで2点アライメントにしてやれやれ汗だくです。
アイピースを付けて覗いてみるが、どれだけピントノブを回しても見えてこない。
おかしいなぁ~とファインダーを覗くと十字線からかなり離れたところに金星がいる!
十字の真ん中に戻してみていると金星がズレていくのがわかる。
赤経軸のモーターが動いていないのか?
そうこうしていると視野の中で止まった~良かった~
たまに車が通り、頭を下げると興味津々で戻ってこられる方もいました。
金星を見せてあげると、少し話をして喜んで帰って行かれました。
さてGPDに載ったミューロンをカメラに取り替え、ピントを合わせます。
カメラはZWO ASI174MMに赤外フィルターをつけてみます。たぶんこの方がISSの形がしっかりわかるはずと判断しました。
Shutter=1.000ms Gain=260 (65%) Gamma=60 FPS (avg.)=14
あれ?フレームレートが14では少なすぎる!
これ以上ゲイン上げれないしなぁ~。
とりあえずROI=1120×906にしてFPS (avg.)=42を確保。
そしたらまたしても追尾がおかしい!! なんだこりゃ~!!
常にPCの画面を見ながら真ん中に持ってこないといけない! もう勘弁してくれ~!!
こんなことをやっているとすでに14時、もう1台を目盛環で導入なんてやってられない。
またしても広角と眼視は諦めるしかない!
そんなことより金星が画角から外れないようにしないといけない。というのも同じボタンを押してるのに金星が動く方向が違う! なんじゃこりゃあ~!! どれだけ押しても動かないときもある。
モードやスピードを変えてもおかしいのは変わらない。熱のせいか? 信頼できない機材はもういやだ~人間もおかしくなりそう!
そうこうしながらも画角に金星を保ってついに3分前、iPhoneで時報を鳴らします。
スカイセンサーの速度を低速にして画角を外さないよう注意しながら、30秒前録画開始。
こちらが実際の動画です。
あれ?右下から左上へ抜けると思っていましたが、真下から真上へ通った!
コマ送りのGIFアニメーションで。

これを1枚に比較明合成してみました。

金星が露光オーバーではないものに入れ替えてみました。

ISSが3倍も大きく見えませんね。

終わってみれば良い天気で大汗をかき、ズボンまで汗でぐっしょりでした。
今回は金星にピッタリとはいきませんでしたが、何はともあれ記録できたことに感謝!
次は7月30日のお昼前に好条件のISS太陽面通過があります。
この日は18時からマンションの大規模修繕の会合があるので、高速道路をぶっ飛んで帰ってシャワーを浴びよう!



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