スワンとレモン

土星
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この秋に明るくなるといわれている2つの彗星、C/2025 R2 スワン彗星とC/2025 A6 レモン彗星が比較的見やすくなってきたした。
台風22号が太平洋上を通り過ぎた10月9日は朝からクリアな秋晴れになりました。

C/2025 R2 SWAN彗星

帰宅してすぐにSeestar S30を準備してスワン彗星を狙ってみます。 19時の高度は約10度でモタモタしているとすぐに沈んでしまいます。

Seestar S30はすぐにスワン彗星を捕まえましたが、スタックがなかなかうまくいかない様子で、わずか1分しか露出が稼げませんでした。

しかしこの写真を見ると左上に尾が伸びているのがわかります。
この1枚だけでスワン彗星は沈んでしまったので、M27亜鈴状星雲にSeestar S30を向けてみます。

M 27

毎度のことながら、2等星がやっと見える程度の名古屋市内でここまで写ってくるのが驚きです。
NGC7293らせん星雲に向けてみます。

空の暗いところへ行けば10㎝にUHCフィルターを入れれば見えますが、名古屋市内ではどうやっても見ることができない対象かと思いますが、こんなわずか3㎝のSeestar S30で写ってしまうのも驚きです。

土星

そこで仲間のNさんがlineでシーイングも良く、土星が良く見えているとの書き込みがありました。台風一過のような快晴で北風が強く吹く中でシーイングが良いとは思えませんでしたが、Nさんを信じてC11を準備します。
昼間に気温が上がったため室内で望遠鏡が温められ、外気はひんやりしているので鏡筒内部との温度差が5度ほどありました。

2時間ほどファンを回してやっと鏡筒内と外気がなじんできました。220倍でアアイピースを覗くと落ち着いた串刺し状の土星が美しく見えていました。しばらく眺めてからフリップミラーを切り替えて撮影します。
まずはカラーから。

続いて赤外フィルターで

そしてメタンバンド

赤外をL画像にしてLRGB合成してみました。

衛星たちも輪の延長線上に1列になって見えるのが美しいです。

さて、朝までこのまま晴れていればC/2025 A6 レモン彗星も見えることでしょう。

C/2025 A6 Lemmon彗星

4時の位置は北斗七星の柄杓の底の部分の右側10度くらいのところで、高度約25度くらいです。

4時に目覚ましを掛けていましたが、3時半に目が覚めベランダに出てみると空の半分くらいに雲があり、北へ早く流れていました。
Seestar S30を持って東側の階段の踊り場へ出て、セットしているとちょうど雲の隙間から北斗七星の柄杓の部分が見えてきました。Seestar S30もレモン彗星を捉えていました。

2分・3分・2分と露光したところで雲に隠されてしまいました。その3枚を彗星核基準でコンポジットしてみました。

1枚のものとたいして変わり映えしませんね~名古屋市内からではこのくらいが精一杯なのかも。ニコン7㎝15倍の双眼鏡も三脚に載せて準備していましたが、覗く余裕がありませんでした~残念。その後はすっかり雲に覆われてしまいました。 

この2つの彗星、空の暗いところでじっくり双眼鏡で覗いてみたいものです!

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