星と自然のフェスタ2024(小海星フェス前編)

県外
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2002年に星の趣味を復活した時に天文雑誌を見ると原村やるり渓や胎内で「星まつり」というものが開催されていました。小学生の頃にカートンの6㎝屈折経緯台で星の世界に足を突っ込み、大学生になった頃にはビクセンの10㎝反射赤道儀を使っていました。しかしそこで私の星を見るための機材の知識はストップしており、2002年にはどうなっているのかそれを知るために原村の「サマーホリデーin原村星まつり」とるり渓の「星をもとめて」へ行ってみて、その後は「ここだけで出会える人たちとの再会」を楽しみに毎年通うようになりました。
数年前にはコロナ禍で中止になり、コロナ禍後もう卒業してもいいかな~と思って行かなくなってしまいました。
我々気ままに星空観望仲間の数人が胎内や福島での星まつりに行っているようで話を聞いていると「やっぱ楽しそうだ!」と思い、小海で開催される「星と自然のフェスタ」に行ってみることにしました。
しかし初めて行くので会場の様子など全くわからないし、とりあえず今回は機材なしの手ぶらで楽しませていただこうと気軽にドライブ感覚で、しかも日帰りで行ってきました。

さて、11月9日(土)朝5時半に目覚ましを掛け、6時に家を出発。快晴で星まつり日和です。

瀬戸品野インターから高速道路に入り、諏訪インターを目指します。

諏訪湖サービスエリアではもみじが赤く紅葉していました。
諏訪インターを出ると、くねくねと曲がりくねった国道299号メルヘン街道を走りどんどん標高が高くなっていきます。最高地点の麦草峠は2127mです。その少し手前にある展望台からの眺めです。

このあたりは地面からニョキニョキと霜柱が飛び出していました。道路の日陰部分にはうっすらと雪もあり、ところどころ凍結していました。

麦草峠を過ぎるとすぐに会場入り口があり、一般参加者用の駐車場に駐車しました。
この駐車場でも望遠鏡が出ていたり、テーブルを広げてコーヒーを飲んでいる人がいたりで「おお~これこれ!」と一気に楽しくなってきました。
会場手前で案内のチラシをいただきました。

まずは16番の第2星空サイトという場所へ向かいます。

第2星空サイトの遠景です。その手前にアストロカーが置いてあります。

そして第2星空サイトに入っていくと・・・、おお~これが噂の30㎝フローライト対物レンズの屈折望遠鏡!なんというデカさ! 青空に映える美しく巨大な望遠鏡です。

これは初めて目にする7インチのクエスターだ! 3.5インチのクエスターも隣に出されていた!!
どちらも素晴らしいオーラを纏っている!!! 接眼部の反対側にミラーが付いていて、光路を切り替えることによってそれがファインダーの役目を果たす素晴らしい設計です。

初小海星フェスで右も左もわからずキョロキョロしていると御大Wさん、御大Kさん、66㎝ドブのHさん、重箱ドブのUさん、Nさん、Iさん親子と出会っていつもの気ままな雰囲気にホッとひと安心。となれば気ままの旗を出して自己主張開始!

どこへ行ってもこれがないと始まらない

御大Wさんと御大Kさんは昨日から来ており、トイレの場所とか会場内を案内してくれました。
まずはホテル「ガト―キングダム」前からケーブルカーでメイン会場の「エーデルワイス」へ行ってみます。このエーデルワイスの前にはフリーマーケットサイトがあって「古スコの総帥」や「114BINOのN商店」が魅力的な店を広げていました。元名古屋スターベースのIさんの店がないのが寂しい(まだどれほどのお宝をお持ちなのか知らんけど~)
エーデルワイスの中は光学メーカー・販売店の店が並んでいます。

今回良いものがあったら買おうと思って、購入したのがこの2インチ天頂ミラーです。

ただ、これを買うときに非常に腹が立ちました。原村の星まつりでも何度も顔を合わせている●の出光学のN氏の店で、手書きの3000円の値札がビニールの袋に貼ってありいいもの見っけ~!「ミラーを確認したいので袋から出してもいいですか?」と私。「新品のようにホコリもないですね~ください」と袋に戻したらポロっと値札が落ちました。それを私が拾って貼ってN氏に渡したところ「これ本当に初めから貼ってありましたか?」と! 「はぁ?落ちたから拾って貼っただけですが~」これは確実に値札を貼り換えたと疑っているな~と思いながらもグッと我慢。それ以上の事態にはならなかったので大人の対応をしましたが、今これを書いていてやっぱり腹が立ってきた。
私の一番良く使う双眼鏡は昔●の出光学で買った「LUPORD6倍30㎜」なんだけどなんだかなぁ~って気分になってしまうのがホント残念。

エーデルワイスの出入り口の横でホテルのアップルパイが売っていたので1つ購入し、まもなくカレーも販売するようでしたので少し待って1つ購入してその場で3人でお昼ご飯に。

なかなかおいしいチキンカレーでした 紙袋はアップルパイ

お腹が膨れたら腹が立つのも忘れて、ケーブルカーに乗ろうとするとワンコを連れたTさん夫婦がちょうどケーブルカーから降りてきた。Tさん夫婦も久しぶりでなんだかんだと話をして我々3人は第2星空サイトへ戻りました。

まず覗かせてもらったのがこの最新の太陽望遠鏡! 4cmのシングルエタロンなのに私が以前使っていたPSTとは比べ物にならないほど素晴らしいコントラストの見え味はさすがに後発だけのことはあります。高価な太陽望遠鏡の中では比較的手軽で、今一番活発な太陽面を眺めるには最高の機材ですね。太陽望遠鏡何が良いですか?と言われたら私はこれをお勧めしよう。良いものを覗かせていただきました。

そしてこの会場の中で一番驚いたのはこの望遠鏡でした。 私もご本人の説明を聞くまでは全くわかりませんでしたが、何かわかりますか?

実はこれ左から順番に太陽・水星・金星と見ていくのだそうです。なんとも斬新で贅沢でとんでもないことを考えたものです。最後まで水星は捕まえることができなかったそうですが、これは発想が凄すぎます。

そしてもう1つの凄いものはこの方Mさんのスケッチです! 

これはいただいた名刺ですが蓄光の紙で暗いところで発光します。この名刺の月面スケッチを見ていただくとわかりますが、正確で緻密です。
Xでお見かけはしていましたがご本人にお会いしてスケッチブックをじっくり見せていただきました。「短時間で仕上げる」とおっしゃっていた紅いプロミネンスは動きを感じるほどに素晴らしく凄いものでした。これを見せていただきだけでも来た甲斐がありました。

2時半になるとホテルでケーキバイキングが始まるらしく宿泊者以外も有料で利用できるとのことでした。早速Iさん親子と御大Wさんと早速行ってみることに。
飲み物付きで¥900をフロントで払ってホテルのレストランへ。

とりあえず7種類をとってアセロラジュースとコーヒーを付けてみました。
「これを夕食としよう」とこの後2個ケーキを追加してギブアップ。1年分のケーキを食べた気分で大満足。

少し休憩していると日が傾いてどんどん気温が下がってきます。

暗くなってきたところでUさんの「会場ガイドツアー」が始まりました。
昼間も見かけましたが1日4回行われているようでした。
私が20年ほど前に原村やるり渓の星まつりにはじめて行ったときにのことを思い出すと、マニアの方々に声をかけづらく望遠鏡をどこで覗かせてもらえばいいのかもわからなかったものです。そこに目を付けたUさんの提案でボランティアスタッフや星空サイトの人たちが協力して行われたのだとか。
ついつい仲間内でかたまってしまい初めてきた家族連れなどが近付きにくい雰囲気になってしまうところをうまくリードされていました。 見せる方も順番や見せる対象を事前に打ち合わせをして皆さんに楽しんでもらおうと一生懸命におもてなしをしているのが印象的でした。
今までも一般の方に星を望遠鏡で見せることはしていましたが、会場内の販売店などの店も案内することはなかったですよね~。これならきっと間違ったゴミ望遠鏡を買うことも防ぐことができますね。
この活動が人々の星への興味を芽生えさせ、大袈裟に言えば望遠鏡の業界を支えることになるだろうし、光害を防ぐことにもつながるかもしれません。

暗くなってからの様子は後編で~。

コメント

  1. とおりすがり より:

    900円のケーキバイキングですと!!!
    そんな素晴らしいイベントをやっているとは知らずに帰路についていましたorz

    ACUTERの太陽望遠鏡は良かったですね。
    自分も欲しくなりました。
    他にも欲しくなった物はたくさん有りましたがw

    • Taizo より:

      そうなんですよ~900円! 次回はぜひ!!

      気が付かずにすれ違っていたのかもしれませんね。
      次回はもっと目立つ名札を付けていきま~す。

  2. ほっぴ より:

    先程某I氏から話を聞いたら、夏に北海道でダラダラし過ぎて時間が無くなり行けなかったみたいですよ。
    行ってたら東ドイツ祭になってたとかならなかったとか?笑

    追伸
    シャトレーゼの特売品は魅力です。最終日は半額になってたり。私はバウムクーヘンがお気に入りです。

    • Taizo より:

      そりゃ~北の大地は居心地よいですもんね~。
      ってことは来年は東ドイツ祭りか~年金使わずにとっておこう!!
      そして来年こそは本気でいくかな!

      アップルパイもおいしかったですよ~

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