8月17日は前日から孫を預かり川遊びに行ったり温泉に行ったりと全力で遊んでいました。
そんな時に気ままに星空観望仲間の御大Wさんが「今晩定光寺へ行くよ~」と出撃予告。それに御大Kさんが「ワテも~」と応えていました。となれば私もちょっとだけ顔を出さなくては~と定光寺に駆け付けました。お二方は12㎝アポ、18㎝マクカセ、20㎝ニュートンで見ておられました。
私はお気楽観望用に最近買ったトラバース経緯台とBORG71FLにEMSと装着してナグラー13㎜、22㎜とSV-BONY3~8ズームを持っていきましたが、ありゃりゃ~EMSの光路長が長くてピントが出ずに使えず。直視で見るしかありませんでした。トラバース経緯台が試してみたかったのでまあいいでしょう。
お二方に300倍超での土星を見せていただいた時に張り付いたように見え、シーイングが良いことがわかりました。他にもM31、M15、土星状星雲などを見せていただき、早めに撤収しました。
というのもお盆休みも終わってしまうし、来週から大陸の高気圧が進んでくるらしくシーイングが悪化してきそうで最後のチャンスかも~と思い自宅でC11を順応させてありました。
夜半前に帰宅したころにはすっかり順応はできており、すぐに土星に向けてみました。何とかカッシーニの間隙が見える気がするが、定光寺で見た張り付いたような見え方には劣っている。
山の中で地面も乾ききった土の場所とマンションの壁の熱・エアコンの排気がある街中の場所との違いは何とも仕方がないことではあります。
しっかり眺めた後、撮影しておきます。
まずはカラーで。
続いてカメラをモノクロにして近赤外IR685フィルターで。
もう1枚 近赤外IR850で。かなり暗くなるためアレアレになってしまいました。
そしてメタンバンドCH4です。
最後にフィルターをUV/IRcutにして土星本体の周りの衛星を撮っておきます。
SkySafariで調べてみるとこんな配置になっていました。
土星本体の左上に何かある!と思っていましたが、お初の第7衛星ハイペリオンでした。なかなかチャンスがなくて今回初めての14.7等級の衛星です。
この明るさはミマスより内側をまわっている第10衛星ヤヌスと同じ明るさで、ヤヌスはリングの近くにある分はるかに難物であることがよくわかりますが、捉えることは不可能ではないかもしれません。土星から最大離角になった時、今日くらいシーイングが良ければ何とかなるのかもしれないと思えてきました。これは今年から来年にかけて輪が目立たなくなる間の目標です。
そしてもう1つ!土星面に第4衛星ディオネが乗っている!!
これは何としても見てみたい。倍率を変えながらADCも細かく調整してみるものの見えてこない。
影くらいなら見えても良さそうな気がするが残念ながら見えませんでした。
であればカメラの力を借りでPC画面で拡大してみてみるもやはり見えてこない。これも今後の課題としてとりあえず撮影しておきます。
その時の動画がこちらです。
この動画を処理すると、出てきました! 第4衛星ディオネ本体とその影です。
その部分だけを拡大してみます。
白っぽい点のように見えるのが第4衛星ディオネ本体でその右下に黒い点の影が見えています。こうやって見ると土星と衛星ディオネと太陽の位置関係がなんとなくわかってきますね。
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