11月14日・15日・16日と非常に良い天気で、輪が細くなった土星と、今シーズン初の夜明け前の木星を眺めていました。
11月14日 土星
11月14日、帰宅後に望遠鏡を順応させてまず眺めるのは土星です。

眼視ではまだはっきりと見えるわですが、写真では消えてしまいそうな見え方になってしまいました。右端には衛星タイタンが見えています。
この日の気流は良くなくて常に揺れていました。
この時の衛星たちの配置はこんな感じでした。

11月15日 木星・土星
土星を眺めた後は望遠鏡はそのままにしておき、朝3時半に目覚ましで起きて木星を見ます。
今シーズン初の木星はふたご座にあり、天頂付近の高いところで輝いています。
久しぶりに見る木星ですが、やはり気流は残念ながら悪く細部が見えてきません。

大赤斑が見えているのに残念な写真です。
近赤外フィルターで撮ってみます。

続いてメタンバンドでも撮っておきます。

11月15日は一日中クリアな快晴で豊田市博物館へ「深宇宙展」を見に行ってきました。
そして帰宅後かなり気流が良さそうで期待しながら望遠鏡を準備しました。
土星の衛星ヤヌスが19:40頃に最大離角になるので、それを狙ってみます。

想像通りかなり気流が良く、輪の影がピシッと黒く美しい土星の姿が見えていました。
これなら衛星ヤヌスが捉えられるかも!

DioneとTethysが重なりそうで重なっていないおもしろい景色です。これを眼視で高倍率で見るのを忘れたのが不覚でした。
しかしヤヌスはやはり写っていませんでした~残念。
この日も望遠鏡はこのままにして夜明け前の木星を眺めます。
11月16日 木星
再び目覚ましで3時半に起こされてバルコニーに出ます。

冬の星座が輝き、一気に目が覚めます。
望遠鏡を天頂付近の木星に向け、アイピースを覗くと木星のすぐ左に衛星イオが見え、木星表面にポツンとイオの影が落ちているのが見えました。
カメラを準備している間に木星面にイオが乗ってきました。

土星はあれほどきれいに見えていたのに、この時間の気流は昨日同様に悪く細部が全く見えてきません。 それでも近赤外フィルターで撮ってみます。

全然ダメですね~ガッカリ!
ついでにメタンバンドも~。

衛星イオが白く輝いて目立っています。
2日続けて早起きしたにも関わらず、昼間は暖かく穏やかであっても、やはり冬の気流になっているのかなぁ~と思わされました。




コメント