土星の輪が水平になりほぼ見えなくなる今年は、土星の10番目の衛星ヤヌスを検出できるチャンスです。しかしヤヌスの軌道はミマスの内側で、ミマスが13.4等級なのにヤヌスは15等級と超難物です。
本日7月13日3時すぎにヤヌスが土星の輪から一番離れる位置に来る予定でした。

2時半に目覚ましで起きて空を見ると薄雲がかかったような寝ぼけた空でした。
左上に土星が見えています。

昨日から望遠鏡は出したままで順応はしているはずで、早速土星に向けてみます。

モニターを見ていると明るくなったり暗くなったりして薄い雲が通過しているのがわかりました。
このままゲインを上げて、露出も1秒まで上げてみると土星本体は白飛びし周りに衛星たちが見えてきます。

ちょうど土星の後ろからレアが出てきて、輪のすぐ近くにはテティスが見えています。
テティスの斜め左上、輪の先端の少し先あたりにヤヌスがいるはずです。しかしどうやっても出てきません。
カメラをモノクロに替えて撮ってみましたが、そう簡単にうまく行くはずもなくあっけなく玉砕!! このチャレンジは冬まで続きそうです。
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