SV-BONY SV245ユニバーサルズームを試す 第1報

天体望遠鏡
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SV-BONYさんから新しいズームアイピース SV245ユニバーサルズーム(8㎜~16㎜)が発売されました。 
以前に試させていただいて大変気に入ってそのまま購入したSV230スーパーズーム(8㎜~20㎜)の廉価版という位置づけになるのかわかりませんが、本日現在の価格を見るとSV230が¥49,980の14%OFFの¥42,580に対してSV245は¥32,580の17%OFFで26,980となっています。

まずはこの2つのアイピースの仕様を比べてみましょう。

焦点距離以外で大きな差があるのは見掛け視野でSV230が57度~72度と変化するのに対して、SV245は全域で63度となっています。その差がどんな見え方の差になってくるのかおもしろそうです。

ではまずは開封してみます。
手触りの良い真っ白の箱に入っていて、ソフトケースに入っています。

SV230とSV245を並べてみます。 おや?SV-BONYさんのロゴが変わっていますね!!

ズームの回転部分のゴムの形状に差があり手触りで区別が茎そうです。 また2インチスリーブが黒くなっています。
また、ズームの回転がSV230よりSV245の方が柔らかく回転が楽になっています。
SV230が偶数がクリックストップでしたが、SV245は1㎜ずつクリックストップになっています。

アイレンズはどちらもきれいなマルチコートで、ゴムの見口は同じものが付いています。

対物レンズ側は2インチスリーブが黒くなっていますが、できれば内側のアメリカンサイズのスリーブも艶消し黒であれば完璧ですね。

さて、この2本を双眼装置に取り付けて月齢9の月を眺めてみたいと思います。

SKY ROVERの安価な双眼装置を使っていますが、以前使っていたデンクマイアのパワースイッチやフィルタースイッチ装着のDenk2より見え味が良い気がします。そのSKY ROVERの双眼装置に笠井トレーディングさんの2.3倍2インチ合焦レンズを付けています。

望遠鏡はTOA-130に松本式EMSで接続しています。

まずはどちらも8㎜(288倍)にしてピントを合わせます。

左がSV230、右がSV245ですが拡大率の差も色の差もなく実に良い見え味で双眼視できました。
そして左が72度、右が63度の見掛け視界なのですが覗いた感じではあまり気になりませんでした。
iPhone手持ちコリメートで撮ってみると右上の写っている範囲に多少の差が見える程度でした。

この時に見掛け視界の差を見ようとして以前は気が付かなかったアイレリーフが少し気になりました。私は眼鏡をかけていませんのでゴム見口を立てたままでも目を近づければ視野全体が眺められますが、眼鏡をかけて覗かれる方はゴム見口を折り曲げた方が良いかもしれません。
そして、SV230の方が若干ブラックアウトしやすいかもしれません。

このままどちらも16㎜(144倍)にしてみます。

きれいに双眼視できました。見掛け視界はどちらもほぼ同じで何ら問題ありません。
iPhone手持ちコリメートで撮ってみました。
この時に見掛け視界の差を見ようとして以前は気が付かなかったアイレリーフが少し気になりました。私は眼鏡をかけていませんのでゴム見口を立てたままでも目を近づければ視野全体が眺められますが、眼鏡をかけて覗かれる方はゴム見口を折り曲げた方が良いかもしれません。
そして、SV230の方が若干ブラックアウトしやすいかもしれません。

双眼装置を外してそれぞれを16㎜にして63倍でじっくり眺めてみます。

写真には差があるように見えますが、私が見る限り見え味に差は感じられません。
若干のピント位置に差があり、TOA-130のマイクロフォーカス半回転ほどの差でした。
これは2インチのスリーブをねじ込むときに倍くらいの差があるのがピント位置の差なのかもしれませんね。
SV230が6群9枚のレンズ構成、SV245が5群8枚構成と差があるにも関わらずこれほど近い見え味、ピント位置なのは驚きました。

先ほど少し書きましたがどちらのアイピースもアイレリーフが公表値17㎜~18㎜より少し短いように感じました。
しかし4万円台のSV230よりズームレンジは少し減りますが、8㎜~16㎜の見掛け視界63度のズームアイピースが2万円台で買えることの方が魅力に思います。

次は40㎝ドブソニアンと組み合わせてDeepSkyで試してみます。
できれば気ままに星空観望仲間のメンバーにも覗いた感想を聞きたいと思います。

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