4月7日は前日に打ち上げられたStarlink6G-72がちょうど良いタイミングで銀河鉄道のように見えそうです。
HeavensAboveで確認すると19時34分北西の空から見え始め北極星にまっしぐらのようで、明るさの予報はあてにはなりませんが2.2等級と北極星と同じくらいです。

これはもうカメラは北極星あたりで固定して通過する様子を動画撮影し、私は双眼鏡と肉眼でじっくり眺めるとします。
そしてその前に1つ気になっていたのがこれ! iPhoneアプリ「SpaceStation AR」に出ていた「CZ-2Cロケット本体」、しかも18時41分仰角74.8度で火星の横を通過する予報が出ていました。


これを調べると「1987年8月、CZ-2Cキャリアロケットは、フランスのマトラ社向けの微重力装置の搭載打ち上げに成功し、中国の宇宙国際協力の歴史を開いた。CZ-2Cロケットによる帰還型衛星の搭載打ち上げを通じて、中国のキャリアロケットは国際協力プロジェクトへのより明晰な認識を形成し、国際協力モデルへの理解を深めた。」とありました。
しかしHeavensAboveで見てみるとその時間には何もなく、その約40分後に通過の予報がありました。

こちらも火星を串刺しにしている!が、通過経路は南から北へ通っているが、40分前のは西から東へ通ることになっている。ということはわずか40分で地球を1周してくるのか?
どちらかがまちがっているのか? はたまた別物か? ことはどうあれ見てみよう。
4月7日の名古屋の日没は18時18分、ずいぶん北寄りに沈むようになり自宅から夕陽がきれいに見えました。

しかし18時40分では空が明るすぎてたぶん見えないだろうと思いつつ木星は肉眼で見えているので双眼鏡なら何か見えるかも~と待機しました。
そして18時40分を過ぎた頃、双眼鏡の視野に明るい光点が飛び込んできました。木星かと思いましたが動いていてしかも速い! 目から双眼鏡を放しても肉眼で十分見え、色も明るさも木星くらいで月に向かってISSの倍くらいのスピードで飛んで行ったように感じました。
こんな明るいのが40分後もう一度くるのか?今度はカメラを構えます。EOS6Dに135㎜でちょうど火星・ポルックス・カストルが並んで視野に入り、火星・ポルックス・を貫く予定です。さあ結果は?


ああ~惜しい!そして明るいとは言っても1等級くらいで、それほど速くもないですね。やはり別物か~
そしてこちらはEOS80Dに30㎜で撮った動画です。
双眼鏡ではカメラの画角に入ってくる前から見えていましたが、40分前に見えたものとは全く違っているような感じでした。これなら距離445km予想光度2.4等級も納得がいきます。とするとあれは何だったんだろう。
銀河鉄道
さてここからが本番で北極星を基準にしてカメラを2台EOS6D+135㎜とEOS80D+30㎜で記録します。
2分前からiPhoneで時報を鳴らして、2台のカメラの録画をスタートし、双眼鏡で低空を探します。
しばらくして双眼鏡で光の列を捉えました!ちょうど良い感じの銀河鉄道です。
そして北極星を通るころには肉眼で見えていました。こんな感じです、まずはEOS80D+30㎜から。

そしてこちらがEOS6D+135㎜の動画です。

久しぶりに青い銀河鉄道を見ることができました。
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