2025年3月1日 朝から快晴で気温がぐんぐん上がり一気に春になったような陽気でした。
この日は物置になっている以前の家に行って40㎝GOTOドブで金星の夜の部分を狙ってみようと思っていました。午後から車のオイル交換かたがた以前の家に必要な機材をもっていきました。
そんなころから薄雲が出てきてだんだん日差しが弱くなていくのがわかりました。そして17時頃にはかなり雲が多くなり、40㎝での金星の夜の部分観測を断念して自宅に帰りました。
そしてそのころからまた雲が少なくなり金星が見えてきました。
再びセレストロンC-11にIR850で試してみるも無理っぽい、やはり40㎝で試してみたかった。

月と水星
そして暗くなってくると月齢1.4の月が見えてきた。

ちょうど月の下に水星が見えています。このころにはすっかり雲がなくなっていました。
中国宇宙ステーション「天宮」
そうであれば中国の宇宙ステーションも追いかけやすい仰角65度で通過する予定があるのを思い出しました。

この予報を見るとおうし座のアルデバランとオリオン座のベテルギウスの前あたりを通過するようです。この時は追いかけることしか頭になかったのが悔やまれます。というのは天宮を追いかけるために経緯台とミューロン180を準備するのですが、すでにC-11は出ているのでそちらはベテルギウスの前を通過するのを狙えば良かったわけです。
中国の宇宙ステーション天宮の光跡を見てみましょう。

アルデバランの下を通ってベテルギウスに重なることはなかったですが、かなり近くを通過していました。結果的にはC-11の画角には入っていなかったかもしれませんが、少しだけ悔いが残りました。
そしてミューロン180で追いかけたものを動画にしました。
この動画の中から良さそうなものを6枚を選び出してみました、この宇宙ステーションの形がわかるかと思います。

木星
天宮を見送った後はセレストロン C-11で木星を観望。

天気が崩れる前で比較的シーイングも良い。 ちょうど衛星エウロパが木星面から出たところで、エウロパの影が見え始めていました。

4分の差でエウロパもその影も動いているのがわかりますね。
しばらく眺めていると突然何もないところから衛星ガニメデが現れ、そこに木星本体の大きな影があることがわかりました。 こういう現象を見ていると本当にワクワクして楽しめます。
火星
天気がいつまで持つのかわからないので、見えているうちに火星も眺めておきます。


火星の視直径も10.8秒角とかなり小さくなってきました。
極冠とか大きな模様くらいしか眼視では見えなくなってきましたが、写真ではまだある程度は判別がつきます。
再び木星に向けようとしたときには、一瞬で雲が空を覆ってきていました。

もう今度は晴れることはないでしょう。 これにて撤収!
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