セレストロンC11とビクセン127㎜マクカセの写真がなんとか形になったので後編をまとめます。
127㎜マクカセの記録
一時期ビクセンから販売されていた127㎜マクストフカセグレンにはZWO ASI174MMが取り付けてあり、1分間隔で潜入出現を記録するようにしていました。
それを潜入・出現それぞれ比較明合成してみました。ファイルの時間も入れてあります。
このビクセンの127㎜マクカセは眼視では非常にシャープで良く見える鏡筒だと思っていましたが、この程度の記録写真にもちょうど良い感じでした。
セレストロン C11の記録
C11にはZWO ASI290MCを取り付け、土星を拡大して写真を撮ることと、衛星タイタンの潜入・出現も確認しようと思っていました。
食が始まる前の土星の衛星の位置です。
こちらはステラナビゲータ―で表示した土星が隠される時の衛星の位置です。
名古屋では土星本体の潜入が18時20分、出現が18時50分なのに対してタイタンは潜入18時28分、出現は18時39分とわずか11分ほどしか隠されません。
タイタンは潜入・出現ともに月の光った部分で起こるので非常に難しいと思われます。これが確認できれば翌日の「海王星食」の出現が確認できるものと思います。潜入は月の影の部分なのでおそらく何とかなります。
まずは土星本体の潜入の動画です。 風が強くて揺れていますがご了承ください。
1分以上かかって月の影の部分に隠されていきました。
この動画から作った1枚です。
そして出現の動画です。
出現は輪の先端が見え始めてから3分以上かかって姿を現しました。動画をスタートするとすぐに輪が出てきます。
出てきた姿を捕らえた1枚です。
さて、先に書きました衛星タイタンの潜入はどうだったのでしょうか!
こちらは18時26分潜入直前のタイタンですが、これが最後でこの後見失いました。
そして出現の時間になっても全く見えることなく、18時41分何とか確認ができました。
8.3等級のタイタンはギリギリなんとかなるものの、レアやディオネなどの暗い衛星は全く手に負えませんでした。
今回の土星食は4台の望遠鏡を展開しましたが、それぞれ失敗することなく予定通りに稼働できたかと思います。ただ強い冬型の気圧配置で風が強くて寒かったが、一度も雲にかかることなく快晴だったことが幸いでした。
さてタイタンよりはやや明るい「海王星の食」はどうなることやら!
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