紫金山・アトラス彗星を見送る

太陽系
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10月21日 名古屋は快晴で、おそらく紫金山・アトラス彗星を肉眼で見ることができるのは最後だろうと愛知県東部の段戸山牧場近くで許可を得て使わせていただく場所を確保してへ「気ままに星空観望仲間」メンバー6人で遠征しました。我々がホームにしている旭高原よりは名古屋・豊田の光害の影響は少ないと思います。

現地に到着するとちょっと小山が15度くらいの高さがあり少し気になる。もう少し右方向に太陽が沈むと思っていましたが、予想が外れました。
これはちょっとまずいなぁ~と皆が来る前に近くを走ってもう少し良い場所を探してみることに。
良さそうなとことがありました。

ここなら全く問題なさそうですが、しかし6人が駐車して機材を広げるにはちょっと狭すぎる。
先の場所に戻って、すぐ近くの友人のWさんが観測所を持っている場所へ行ってみました。
そこは廃校になった学校のグランドが1組限定のキャンプ場になっていて、そこを使わせていただけるか先の許可を得た方に確認しました。「そこは有料になりますが今日は利用者がいないので良いですよ~」と返事をいただき、ありがたく使わせていただきました。 私の遊びはいろいろな方々に助けていただいているなぁ~とつくづく思いました、感謝!

わずかに雲がある程度でほぼ快晴、集まってきた仲間で早速機材を展開し、さあ誰が最初に彗星を見つけるか~。

「あった~」と最初に声を上げたのは御大Kさん! どれどれ~と双眼鏡を覗かせてもらうと「おお~確かに」
その後、三重県からこの少しの時間のためにわざわざやってきたIさんが双眼望遠鏡で導入、こちらものぞかせてもらうとまだまだ立派な彗星の姿を保っています。
私の7㎝15倍の双眼鏡でも視野の端まで届く尾がバッチリです。
iPhoneで写るかどうか試してみます。

まだ、真ん中あたりに写っているのがわかります。
このころになると天頂付近の天の川は見えていて、紫金山・アトラス彗星もかすかに肉眼で見えてきました。

赤道儀にBORG71FL直焦点のEOS80Dと150㎜レンズのEOS6Dで撮影を始めました。

こちらはEOS6D+150㎜ F3.2 ISO1600 露出30秒

続いてBORG71FLとEOS80D直焦点の紫金山・アトラス彗星
こちらもISO1600で30秒露光を4枚コンポジットしてみました。

実はこんな星がたくさんある中の尾を引いた彗星の姿が大好きです。

ワイドレンズで天の川と彗星も狙ってみました。

中央に彗星があって左に薄く天の川が写っています。
天の川がもう少し濃く写ると思っていましたが、やはり西の空が明るい! 名古屋方面の光害は強烈で雲が出てくると雲が白く光って空全体が明るくなってくる感じがする。
天の川にしても彗星にしてももっと空が暗ければもっと映える写真になったでしょう。

そして彗星の高度があるうちに望遠鏡をR200SS(これを使うのはいつ以来だろう?)に載せ替えて彗星の頭部を撮ってみます。

どれもこれも撮って出し程度では拡大率が違うくらいの差しかなく、画像処理の知識がないのが痛いところ。そもそもいつも言われるのがRAWで撮れ。 
折角いろいろ焦点距離や口径が違うのに何かもったいないことをしているような、彗星にこそその差があるような気がしてきました。
星ナビの付録の画像処理の冊子で少しくらいは勉強してみるかなぁ~。

19時半くらいに夜露でベタベタになり、雲が出てきたので撤収~。
そこへメキシコでずっと同室だったKさんがやってきました。Kさんもここの少し先に観測所をお持ちでこの後観測所で遊んでくるそうです。(Kさん:なにも覗いてもらえずごめんなさ~い)
そして20時前には解散して帰ることに、この時の気温は9℃でライトダウンの「なめた格好」できた私は指先足先が冷たく寒い思いをしていました。

コメント

  1. ほっぴ より:

    をを、素晴らしい写真!
    アンチテイルもきちんと写ってますね。

    それにしても名古屋は蒸し暑い (笑)

    • Taizo より:

      ほぼ撮って出しなのでちょっと恥ずかしいのですが~ありがとうございます!
      ちゃちゃっと処理できるくらいにはならないとなぁと思ってはいるんですが、めんどくさがり屋なので全く進歩せずステライメージが泣いています。

      ただでさえ暑いのに北国帰りには蒸し暑さがたまんないでしょうね、ほんと異常ですよね。

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