国際宇宙ステーションからの電波を拾う

人工衛星
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ISSからの電波を拾いたくて調べていたらARISS JAPANというサイトに行きつきました。
ARISSは、Amateur Radio on the ISS(International Space Station)の略称で、国際宇宙ステーション上のアマチュア無線という意味なのだそうです。
そして宇宙飛行士の中にはアマチュア無線の免許を持っている人もいて、宇宙飛行士の余暇時間に交信をしていることもあるそうです。
また、日時を決めておこなう学校交信:スクールコンタクトや、宇宙飛行士の希望する相手との交信は宇宙飛行士の任務として行われているそうです。
そして使われている周波数は以下の通りです。

音声・SSTV
ダウンリンク
145.80MHz(世界共通)
音声
アップリンク
144.49MHz(第二地域、第三地域)
            145.20MHz(第一地域)
パケット(VHF)145.825MHz(アップリンク・ダウンリンク共用)
パケット(UHF)437.550MHz(アップリンク・ダウンリンク共用)
レピータ(VHF/UHF)
アップリンク
145.99MHz(PL 67Hz)
レピータ(VHF/UHF)
ダウンリンク
437.80MHz
ARISS JAPANより

レピータとは高層ビルや山のてっぺんに設置された中継器で、ハンディーやモービル局の電波をキャッチし、広いエリアにいる交信相手局に中継することで、広範囲の交信を可能にしてくれるものです。
ISSにもその機能があり、400km上空のレピータとして利用できるというものらしい。
というわけで地上の誰かが145.99MHzでISSに向けて発した電波を拾ってみようと思います。
かなり以前に買った小さな広帯域レシーバー「ICOM IC-R2」を使ってみます。アンテナはベランダの手すりにモービルアンテナを設置してあります。
そしていつものHEAVENS ABOVEで条件の良いISSの通過を調べます。今回は電波を拾うだけなので、ISSが光っていなくても、曇って雨が降っていても関係ないのがありがたい。
9月28日20時すぎの仰角72度で通過していくこのパスで試してみます。

20時頃からレシーバーの周波数を437.80MHzに合わせ、スケルチをオープンにして聞いてみます。

「ザー」という音しか聞こえていなかったのが「ザザッ、ゴニョゴニョ、ザザッ」と聞こえた!
時計を見ると20時9分、仰角45度くらいか~と飛行していくISSが想像できる!
そこからは雑音交じりだが、英語でしゃべっている声とコールサインらしきものが聞こえた。
その後、天頂を超えたくらいのはずだが、上階の影に入ったのか聞こえなくなりました。
その時の実際の音声や内容の記載は電波法に抵触しますので、ここでは控えさせていただきます。

9月29日19時20分頃に仰角58度の通過でもう一度試してみます。

19時15分頃から「ザー」を聞き始めて、19時21分頃になにか途切れ途切れで聞こえてきた。
昨日より仰角が小さいだけに弱いのか、言葉としてはよくわからないが、間違いなくISSが中継して送られてきた電波なのだろう。

日本人宇宙飛行士が搭乗しているときであれば宇宙飛行士と学校との交信や、余暇に交信している電波を拾えるかもしれません。
次はISSが発する周波数145.80MHzを追いかけてみようと思います。
雲ってISSが見えない時でもISSの通過を楽しむことができそうです。
ちなみにISS上のアマチュア局のコールサインは、DP0ISS(ドイツ)、NA1SS(アメリカ)、OR4ISS(ベルギー)、RS0ISS(ロシア)だそうです。


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