ISS 天頂通過

人工衛星
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8月19日4時33分頃からISS国際宇宙ステーションが南西の空から見え始め、名古屋では90度の天頂を通過する予報です。 通過30分前の3時に目覚ましを掛けて起きるとオリオン座が見えていて快晴です。夜明け前の最低気温になるころなのに汗をかきながら準備をします。
天頂付近を通過することはたびたびありますが90度の「ど天頂」はめったにありません。この場合は鏡筒後方に少しバランスを崩した状態の経緯台でクランプフリーにするとちょっと手を添えるだけで比較的簡単に追える~はず!

しかし真下からファインダーを覗くのは首が痛いし、ちょっと無理~との思いで90度の正立ファインダーをファインダーオンファインダーにしてみました。

機材はTG-L経緯台にミューロン180、北極星で内外像を確認すると少し光軸がずれている!が、修正している時間はなさそう。えいや~と北極星の伴星でピントを合わせ、土星で再度ピントの確認をして準備完了。
いつもは直視ファインダーだけなのでファインダーが目の高さになるよう三脚のエレベーターをほぼ一番上まで上げていますが、今回は少し上げるだけで良さそうです。これなら揺れも少なくて好都合です。

さて、4時33分ISSが見え始め、30度くらいになったところから録画を開始! 録画されていることを確認して、ファインダーを覗きます。ところが90度の正立ファインダーのせいか全然視野にISSが入ってこないというか入れられない。焦りながら直視のファインダーを覗いて導入し、その後90度の正立ファインダーを覗きます。ありゃりゃ~なかなか十字線の真ん中に持ってくるのが難しい! もうこの時点で「手を離せばまっすぐ上に望遠鏡は動いていくはず」なのはすっかり忘れて、グリップハンドルを握って右往左往している。これほどまでに慣れないファインファーは、特に90度の正立は使い辛いのか~と大事なところで理解しましたが、時遅し。
「うわぁ~追えねえぇ~」と思いながら天頂を超えたところでISSは上階の壁の向こうに消えていきました。これでは一体どれほどの成果があるのかガッカリ~結果は後ほど!

そしてもう1つ光跡を撮っておくために、カメラを1台用意します。
キャノンEOS-6Dに16㎜、それにスターエンハンサーフィルターを付けて2秒露光を繰り返します。
ISSが見え始める1分前から露光を開始します。
それを比較明合成するとISSの光跡がわかります、こちらです。

土星の左側を通り、土星の右上にはぺガススの四辺形が見えています。

さて、ミューロン180で追跡していたISSの写っていたのは18000フレーム中1200枚ほどでした。その1200枚から低いところの分はカットするとほとんど残らないが、ブレの少ない良さそうなものを180枚になってしまいましたが、8FPSで動画にしてみました。

やはりしっかり追跡できないとこの程度の動画しかできないのがガッカリです。おまけに良い画像が見つからないのもちょっとがっかり。
真夏の安定したシーイング、しかも90度の天頂通過とこれ以上の条件はないはずなのに~。
とりあえず良さそうなところをピックアップしてみました。

今回はほとんど使ったことがない90度の正立ファインダーを使ったために、視野の中の動きがまるでわかっていなかったのが最大の反省点でした。天頂付近は90度のファインダーが絶対的に追いやすいのは確かなので、次回までに飛行機などで練習をしておく必要があります。
次回こそ~!!

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