我が家の息子が車の免許を取ったころ、私は日産のキューブに乗っていました。
しかしさすがに荷物の積載量が少なく不便極まりなく、そしてたまに私が使う時と息子が乗って行くタイミングがぶつかったりとか不都合が出てきました。そんなこんなで以前から気になっていたカングーをルノー専門のユーロフランセさんへ見に行きました。
当時血圧やら中性脂肪やらいろいろ気になって毎日ウォーキングをしていた時に、毎日のようにお店の前を通って眺めていました。
そこで見つけたのがカングー1、青色の俗にいう「コカングー」でした。試乗させてもらうとプラスチックだらけでチープで、日本の乗用車にはない楽しさがいろいろ詰まって見え、その魅力に取りつかれて買ってしまいました。フランスでは商用車だけあって実用本意の働く車ですが、シートの座り心地も良く乗っていてやたら楽しい車です。星見に行っても車中泊ができるようにイレクターで組み立て式のベッドも作り、いろいろ手を加えてより星見が楽しくなってきました。
しかし、奥様には評判がよろしくなくいろいろ文句を聞かされました。
そんな折、ユーロフランセさんの前を通ったときにオレンジ色のカングー2が目にとまりました。俗にいう「デカングー」のクルールという特別色でした。 もうその色に一目惚れで値段も出ていなかったオレンジ色の車を再び即決で買うことにしました。 奥様は中古の青のコカングーが好きではなかったようなので、またしても中古のデカングーにも抵抗があったようです。本当は国産車の新車が良かったのだろう。
やってきたのがこれ、カングー2 クルールで色は「オランジェ アンダルー」というらしい。
サイドミラーのカバーをトリコロールに交換し、ホイールも白いスチールに交換してあります。
これまた乗っていてホント愉快な楽しい車です。乗用車より少し背が高いので、広い駐車場に止めてもよく目立ってすぐに見つかります。孫も「す点123」に乗る~と言って喜んで乗ってくれます。
ただ、以前のコカングーとエンジンは同じなのにボディは大きく重くなっているため、燃費は非常に良くなく、しかもガソリンはハイオクで不利ではあるが、それを差し引いても大変お気に入りの車で手放す前に公開します。
まずは運転席に乗り込みます。
これが運転席です。特徴は頭の上に大きな棚があり、双眼鏡やらライト・サンシェードなどが置いてあり、これホント便利です。 でもやはりプラスチックが多用された商用車な感じです。
後部座席です。
後部座席の頭の上にも3つの蓋のついた棚があり、ここには工具や電池の予備、望遠鏡カバーなどが収納してあります。足元のカーペットをめくると床下収納もあり、そこには牽引ワイヤーやブースターケーブルが万一に備えて入れてありましたが、一度も出番はありませんでした。
後部座席のスライドドアはもちろん重い手動です。
そしてバックドアは両側に観音開きです。
ドアは90度で一度とまり、その後180度まで開きます。荷室の収納力もかなりあります。
後部座席を前に倒すとフラットになり、足を延ばして寝るスペースができます。
こんな感じでシュラフで車中泊していました。 これは伊勢志摩へふたご座流星群を見に行き、帰りの高速道路のパーキングエリアで力尽きて寝てしまい、起きた時の様子です。 太陽がすっかり高く昇ってしまうまで寝ていたようです。
これは星屋の間では有名な月まで3km地点。浜松市の天竜川沿いにあります。
こちらは白馬から日本海へ抜け、大好きな「コスモアイル羽咋」によって能登半島を回って千里浜なぎさドライブウェイです。砂浜に道路標識が立っていて、普通に走れる道路です。
そしてこのカングーの積載能力はこんなにもあります。
これだけの機材も十分に積むことができます。 中央が主砲40㎝自動導入ドブソニアン、左がEM-100赤道儀にFC-125とBORG71FL、右がTG-L経緯台にミューロン180。これは静岡県浜松市でISS月面通過と月面通過後の天頂通過を狙っています。
他にもISSやCSSの太陽面通過や月面通過、惑星面通過観測に出かけるときのお供でした。
そしてこれが「カングー2 クルール オランジェ アンダルー」最後の出撃となった2024年3月22日のISS月面通過です。
その時の記事はこちらです。
帰ってきたときには走行距離は99373kmと10万kmちょい手前でした。
私が免許を取ってからはスカイライン2台、レオーネバン、カリブとすべて中古車で乗ってきましたが、どれも3年くらいで買い替えなければいけないほどでした。その後は新車でセレナ・モビリオ・キューブと乗ってきての初めての輸入車で8年落ちくらいのブルーのカングー1になったわけです。
今まで中古車でもこんな古いのは買ったことがなかったのですが、これがホント楽しい車でした。
そしてこの「カングー2 クルール オランジェ アンダルー」になったわけですが、これも買ったときがすでに6年落ち5万kmほど走っていて大丈夫か?と思ったんですが、特にトラブルもなく7年で5万kmですがよく走ってくれました。大きな修理はタイミングベルトの交換とサイドミラーの開閉ができなくなって交換した程度です。 フランスの商用車というイメージでもっと故障が多くて困るかも~と思っていましたが、その心配は全くありませんでした。
今年で13年になりますが、全く故障もないしまだまだ十分に乗れるとは思いますが、燃費が悪いし~ハイオクだし~ってのが少し辛いのと、年式相応のガタピシ感があるのでもう少し安全安心装備のある車に買い替えをすることにしました。
次もまたまた楽しい車がやってきますが、それはまたの機会に~。
大好きな「カングー2 クルール オランジェ アンダルー」今まであちこちへ走ってくれてありがとう!
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