赤銅色になって見えなくなるISS

国際宇宙ステーション
スポンサーリンク

11月14日の夜、気ままに星空観望仲間のライングループで今晩は気流が良く木星が良く見えているとの情報がありました。この時期の良好な気流は貴重なので22時半を過ぎていましたが早速望遠鏡を準備します。室内に置いてある望遠鏡の内部と外気の温度差が10度近くもあり順応に時間がかかりそうです。温度差が1度程度になったのは0時を過ぎたころでしたが木星に向けてみました。「おお~確かに良く見える!衛星もおもしろい位置に見えている」

ステラナビゲーターで確認するとエウロパが木星面に乗ると同時に大赤斑が出てくるようです。
0時15分から1時25分までを撮影して動画にしてみました。

そしてそれらを比較明合成するとエウロパとカリストの動く速さが違うことがわかります。

カリストが木星面に乗るまで、大赤斑が出てくるまで続けられなかったのは寒さのせいか赤道儀が急に不調になってしまったからです。残念。
すぐに調子は戻りましたが、急速に気流が悪化し酷い木星になってしまいました。これまた残念。

2時を過ぎるとオリオンが高くなり、シリウスへ望遠鏡を向けてみました。
左ちょい上に伴星シリウスBが見えていますが、わかるでしょうか?

写真にするとこんな感じです。


さて、前置きが長くなりましたが、11月15日のISS国際宇宙ステーションです。
この日は叔父の告別式から初七日法要まで済ませ、帰宅したのが18時ちょいすぎ。

見え始めるのは18時24分28秒、天頂付近で地球の影に隠れて見えなくなります。
これなら見えなくなるところまで追えそうなので、カラーで露光オーバー気味で狙ってみよう。

しかしISSが見え始めるまでに15分ほどしかない。
こんな時間のない時でもNinja320の機動力は素晴らしく、5分でバルコニーに出して設置完了。
ファインダーが合っているのを確認して北極星を導入し、ピント合わせ完了。まだ5分も余裕があるが、たぶん鏡がホカホカで順応は全くできていないだろう、しかしこればかりは仕方がない。
そしてまったく雲がないので、かなり低い位置から見え始め、ゆっくりしかし徐々に高度が上がってくる。30度を超えたあたりで録画ボタンを押して、ファインダーを覗いて追跡開始。
「ファインダーの視野の中で天頂に向けてどんどん加速していく」と思いながら追いかけていくと一瞬青く見えその後は赤くなって消えていく~。
皆既月食の時に見られるターコイズフリンジと皆既中の赤銅色の月の色そのものです。ファインダーの視野の中では想像通りの見え方でしたが、さあこれを捉えることができたかどうか!

わかりましたでしょうか? 露光オーバーでラジエーターが白く飛んでしまっていますが、ISSの形がしっかり見えてきたところで暗くなり青っぽい、これが地球の本影に入る直前のターコイズフリンジになるあたりにいるISSです。その後本影に入り皆既月食中の赤銅色の月と同じ色に見えています。

まだしっかり太陽光が当たっているとき

半影と本影の間にいて青っぽく見えているとき

本影に入ってしまい赤銅色に見えているとき

いかがでしょうか?私としては狙い通りに写ったと自己満足のISSです。


コメント

タイトルとURLをコピーしました