今週は10月の終わりから11月に入っても夏日が続く日々で、太平洋高気圧圏内にありました。
そして太平洋側では夏のような落ち着いた気流の日が続いていたようです。
土星はこのようにすっきり貼りついたように良く見えていました。
ところが私の赤道儀が据え付けてある位置だと木星が建物の影から出てくるのが21時半くらいで、土星より高度が高いのに全く良く見えない状態でした。この木星が見える時間になると気温が下がってきて気流が悪化しているものと思っていましたが、そうではなさそうでした。
冬型の気圧配置になってしまうと上空にジェット気流が通り、その時の惑星像は踊りまくってとてもピントが合わせられる状態ではなくなります。そこまでいかずとも川の流れの底を見ているように空気の流れが見える状態になります。こうなるともうお手上げです。
ところがここ1週間は土星を見る限りは決して悪くはないが木星はピントが合わせられない。しかし川の流れのようなものは見えずモワモワとした感じでピント位置がわからない。これは一体なんだ?
考えられるのはエアコンの排気、給湯器の排気などですがこの時期ほとんどエアコンは使っていないし、給湯器は反対側の階段側に設置されています。
残るは建物のコンクリートが昼間に熱せられた熱によるものです。試しに見え始めたときから30分ごとに見ていると壁から10度くらい離れると影響が少なくなるように思われました。
南中の位置でこんな感じですがここまでくればほぼ大丈夫な感じがします。
それを11月2日に試してみました。
22時27分から10,000フレームを1分間隔ですべて同条件の自動撮影し、同条件で画像処理をしてみます。それを動画にしてみれば一目瞭然なはずです。
23時43分までの34枚を3コマ/秒で動画にしてみましたが、よくわかってしまいました。
始まった頃はこの程度ですが~
終わり頃にはこれほど良く見え、こんなにも差があることがわかります。
ただ、夏の間は建物の影から出てくるのを待って、出てすぐに見て撮っていましたがこの影響はほとんど感じていませんでした。
夏は太陽高度が高く壁面より屋上がより熱せられているのかもしれません。そして夏より今頃の方が昼と夜の気温差が大きく、しかも連日の晴れで壁が熱せられ続けたのかもしれません。
いずれにしても壁から離れないと良い結果が出ないことは確かでした。
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